大阪で実現した初の留学生向け合同企業説明会
2025年1月、関西大学梅田キャンパスで日本全国初となる『イングリッシュトラック学生』向けの合同企業説明会が開催されました。このイベントは、留学生の就職支援を目的とした『Career Bird』の主催により実現し、200名以上の留学生が参加しました。この試みは、日本語能力が向上しないまま就職活動を迎える留学生の現状を受けて、企業とのマッチングを図るもので、出席者にとって貴重な機会となりました。
増加するイングリッシュ・トラック学生
イングリッシュ・トラック学生は、近年の大学の教育方針により増加しています。日本政府が推進する「スーパーグローバル大学創成支援事業」により、英語で学位が取得できる環境が整えられ、多くの留学生が日本に留学しています。しかし、日本語の習得に十分な時間を割けない学生も多く、その影響で就職活動に障害をきたしているのが現實です。
特に、理系のイングリッシュ・トラック学生は、高度なスキルを持ちながらも、採用の難しさに直面しているため、企業と学生の橋渡しが求められています。
イベントの内容と反応
イベント当日は、企業側からシュナイダーエレクトリックやトヨタバッテリーなどの著名企業が参加し、具体的な採用情報を提供しました。参加した留学生は、通訳を介したり直接担当者にエントリーシートを提出することができ、企業との関係を築く大きなチャンスとなりました。さらに、企業プレゼンテーションを通じて、参加者は自分のキャリアに関連した情報を得ることができました。
イベントのモデレーターとして国際学生キャリアアドバイザーの飯田様が参加し、企業が話しづらい内容を留学生の代弁として質問する場面もありました。これにより、より具体的で実践的な情報が共有され、参加者の関心が一層高まりました。
参加者の声と今後の展望
参加者からのアンケートでは、約95%がイベントに大満足と回答し、次回への期待も寄せられました。今回のイベントは、留学生が自分のキャリアを切り拓くための重要な一歩となり、多くの企業と出会うことができた出来事として評価されています。
主催者のコメントによると、英語に特化した就職支援の重要性が高まりつつありますが、まだ解決すべき課題も多い状態です。このようなイベントを定期的に開催することで、留学生が日本においてキャリアを築くための支援を継続していく考えだそうです。
結び
今回のイベントを通じて、留学生にとって必要なサポートの一環として、企業との直接の交流が促進されました。こうした取り組みが今後も続くことで、イングリッシュ・トラック学生たちが日本でのキャリア形成を新たにスタートできる機会が増えることを期待しています。