国立劇場特別企画公演で日韓の伝統芸能を体感
国立劇場が令和7年4月に実施する特別企画公演は、日韓国交正常化60周年を記念する素晴らしいイベントとなっています。この公演では、ユネスコの無形文化遺産に登録されている日本の「組踊」と韓国の「宗廟祭礼楽」が共演し、両国の伝統的な宮中芸能の素晴らしさを味わえます。
国立劇場の伝統芸能への取り組み
国立劇場はこれまで多くの伝統芸能を支えてきた実績があります。再整備期間中も、首都圏の各劇場で主催公演を行い、伝統芸能の振興に努めています。特別企画公演では、豪華絢爛な舞台が繰り広げられ、観客の皆さんを惹きつけること間違いなしです。
組踊「万歳敵討」を上演
組踊は、琉球王国に起源を持つ伝統的な舞台芸術で、特に「万歳敵討」がこの公演で上演されます。この作品は、父を仇に討つために立ち上がった兄弟の物語を描いています。特有のリズムのせりふ、歌三線の音色、そして舞が一体となって表現されるこの作品は、ぜひその目で確認してほしい魅力的なものです。
兄弟の絆と復讐の物語
「万歳敵討」は、謝名の子が父の仇を討つために弟の慶雲に協力を求めるところから始まります。出家している慶雲は最初は仇討ちを断りますが、情にほだされてしまい、共に立ち向かう決心をします。物語の中では、万歳の踊りを披露しながら敵に近づく兄弟の姿が描かれ、観客はその迫力に引き込まれることでしょう。また、組踊ならではのセリフのやり取りも聴き逃せません。
宗廟祭礼楽の古き良き伝承
一方、韓国の「宗廟祭礼楽」は、李王朝の国王のために奉納される祭祀芸能で、500年以上の歴史を誇ります。毎年5月に行われ、韓国を代表する芸能となっています。本公演では、保太平や定大業の演奏を基にした多彩な舞が魅力となり、文舞と武舞の対照が舞台を彩ります。
豪華な出演者たち
本公演には、組踊の実演者だけではなく、韓国から約70名の実演家が来日し、その伝統的な魅力を披露します。国立国楽院からの正楽団と舞踊団が参加し、特に文舞の優雅さと武舞の力強さが見事なハーモニーを生み出します。
日時とチケット情報
公演は令和7年4月19日、午後1時より文京シビックホールで行われます。チケットは1等席9000円、2等席8000円で、学生割引や障害者割引もあります。インターネットからも申込み可能です。残席がある場合は当日券も販売されますので、お早めにチェックしてください。
この特別公演を通じて、日本と韓国の伝統文化の豊かさを感じ、楽しむ素晴らしい機会をお見逃しなく!