ベイシアが全136店舗に導入する自動発注サービス
株式会社シノプスが開発した「sinops-CLOUD」が、ベイシアの運営する食品スーパーマーケット136店舗に導入されることが発表された。この新しい自動発注システムは、特に賞味期限の短い商品の需要予測を高精度で行い、物流を効率化することを目的としている。
ベイシアとは
ベイシアは、東日本を中心に展開するスーパーセンターであり、主に衣食住に関連する商品を取り扱っています。この企業は、従来から需要予測型の自動発注システムを使用していましたが、品出し作業の効率が悪く、特に賞味期限が短い商品の発注精度の低さが問題視されていました。
課題と解決策
従来のシステムでは、日配品(牛乳や乳製品、豆腐などの賞味期限が短い食品)がうまく管理できず、頻繁な発注が必要となり、物品の回転率も上がりませんでした。そこで、自動発注システムのリプレイスを検討。例えば「sinops-CLOUD」では、リアルタイムに店舗の在庫や売上情報を把握でき、さらにAIが過去のデータや天候、イベントに基づいて客数を予測する機能も備えています。
実証実験の成果
2024年12月からの導入に向けた実証実験では、日配品の食品ロス削減率が0.6%に成功。さらに、開店時のパンの欠品削減も確認されています。これらの成果は、需要予測が非常に有効であることを示しており、店舗運営において大きな改善をもたらします。
「sinops-CLOUD」の機能
- - リアルタイム在庫: 各店舗の在庫状況を即座に把握
- - 客数予測: 天候やイベントに基づいた客数の予測
- - 日配品専用オプション: 日配品に特化した自動発注機能
- - パン専用オプション: パンの需要予測を行う自動発注機能
- - グロサリーおよび雑貨オプション: 常温食品や雑貨に対応した需要予測機能
このサービスは、各業態に応じた多様なオプションを揃えており、企業ニーズに柔軟に対応できる点も魅力的です。
企業のビジョン
ベイシアは「より良いものをより安く」を理念に掲げ、今後も「For the Customers」をモットーに、生活に欠かせない商品を提供し続ける歴史をいかに築くか注目されます。また、シノプスは「世界中の無駄を10%削減する」というビジョンを持ち、食品小売業界における需要予測の効率化と持続可能性を追求していく考えです。
このように、ベイシアとシノプスの連携は、消費者が求める品質の高い商品をスムーズに提供し、食品ロスを減少させることで、持続可能な社会への貢献を目指しています。今後、全面的な導入が予定されることで、物流がどのように進化していくのか、非常に楽しみです。