氷川きよし25周年コンサートレポート
2024年1月17日、東京・有明ガーデンシアターでは、氷川きよしの25周年記念コンサート『KIYOSHI HIKAWA+KIINA. 25th Anniversary Concert Tour ―KIIZNA―』が盛況のうちに開催されました。この日は、台風の影響で延期されていた復活コンサートの初日として、6500人の熱心なファンが集まりました。
音楽界の大スターとして知られる氷川は、オープニングナンバー「WALK」で颯爽と登場。彼はスワロフスキーをあしらった黒の燕尾服を身にまとい、観客に向けて「今日は思い切り楽しんでいってください」と笑顔で声をかけました。続いて、彼自身が作詞した楽曲や、名曲の数々を力強く披露し、会場はその美しい歌声に包まれました。
コンサートでは、名曲「歌は我が命」を力強く歌い上げ、故郷への思いやこれからの決意を示す曲を次々に届けました。「出発」や「星空の秋子」といったヒット曲では、ペンライトが揺れるライトの海が生まれ、ファン達が一体感を味わいました。また、氷川のメッセージ映像がスクリーンに映し出され、彼の思いをより一層感じることができた瞬間でした。
中盤では、親友である彦摩呂をステージに招き、和やかなトークが繰り広げられました。その後、新しい衣装に着替えた氷川は、「ちょいときまぐれ渡り鳥」を情熱的に歌い上げ、観客を魅了しました。そして、ここで初めて公開された未発表曲『はじまり』も含まれ、氷川の柔らかな声とメロディが心に響きました。特に『FATHER』では、木根尚登のハーモニカの音色が切なさを増幅し、一つ一つの楽曲にストーリーがあることを感じさせました。
本編のラストでは、「あなたがいるから」でファンとの特別な一体感を築き、思い出深い時間を共有しました。
アンコールでは、クイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」を日本語でカバーし、氷川の力強いパフォーマンスが観客を再び熱狂させました。その後、彼はファンに向けてサプライズ演出も用意し、「キニシナイ」ではカラーボールを客席に投げ入れながら、盛り上がりを見せました。
コンサートの最後には、「限界突破×サバイバー」と「碧し」を披露し、氷川のデビュー記念日を祝うメッセージが込められた感動のフィナーレとなりました。この約3時間にわたる公演は、演歌、ロック、ポップスの枠を超え、氷川きよしの音楽人生の集大成を見せつけました。
さらに、1月31日には『劇場版氷川きよし KIYOSHI HIKAWA+KIINA. 25th Anniversary Concert Tour KIIZNA』が全国公開され、東京での公演に基づいたドキュメンタリー映像として注目されています。また、3月26日にはこのコンサートの特典映像付きDVD+CDが発売予定で、新しいファンクラブ「KIINA’S LAND」も2月2日に発足予定です。今後の氷川の活躍にも大いに期待が寄せられています。