中古ブランド品のネット購入実態調査が示す市場の未来とは
中古ブランド品をネットで購入する行動が普及している中、フリマアプリやECモールの影響を受け、希少価値を持つブランドアイテムに対する消費者の意識はどのように変化しているのでしょうか。最近、ブランド品の通販サービス「TORAFUKU」と共同で行った全国500名を対象にしたアンケート調査をもとに、実態を分析してみました。
調査の概要
今回の調査名は「中古ブランド品購入に関するアンケート調査」です。方法はインターネットを利用し、調査期間は2026年2月12日から19日まで行われました。対象は全国の20歳から69歳までの男女とし、有効回答数は500件でした。
ネット購入の経験はまだ少数派
調査で、「ネットで中古ブランド品を購入した経験があるか?」との質問には、13.4%が「購入したことがある」と回答。さらに、「購入したことはないが検討したことがある」のは12.0%、そして「購入したことがない」が74.6%と、未経験層が依然として多いことが明らかとなりました。このデータからも、ブランド品のオンライン購入は、まだ一部の消費者の間でしか浸透していないことが理解できます。
購入時の慎重さが際立つ
一方、ネットで中古ブランド品を購入したことがある、または検討した経験のある127名に対する質問では、92.2%の人が「慎重になる」と回答しました。「とても慎重になる」が59.1%、「やや慎重になる」が33.1%で、ブランド品特有の高額さや真贋リスクに対する消費者の警戒心が反映されています。特に「もし偽物だったら」という不安が、一層慎重になる要因と考えられます。
重視するポイントは「正規品」の信頼
購入時に重視するポイントとして、最も多かったのが「正規品であること」で76.4%でした。次いで「商品状態が正確に伝わっていること」が63.0%、そして「価格の納得感」が59.1%となっています。この結果は、消費者が価格以上に「安心感」を重視していることを示しています。それは、単に安くて良い商品を求めるだけでなく、質や状態を信頼できる情報として提供してほしいとの要望の表れです。
高満足度を記録しながらも
実際にネットで中古ブランド品を購入した67名への満足度を尋ねた結果、「とても満足している」との回答は68.7%に達しました。逆に「満足できなかった」との回答はわずか1.5%と非常に低い結果でした。これは、実際に購入した者の満足度が高い一方で、購入経験のある消費者全体の中では慎重になる人が多いことを示しています。つまり、消費者は信頼できる情報が揃えば高い満足度を得られることから、さらなる市場の拡大が予想されます。
購入後の不満は「状態のギャップ」
満足度が低かった人の意見では、購入した商品が「状態が思っていたより悪かった」「写真からはわからない状態だった」など、商品の状態に関するギャップが多く挙げられました。具体的なケースでは「質感が思っていたより悪かった」「状態説明が不足していた」などの声があり、ユーザーが求めるのは正確で詳細な情報であることが浮き彫りになりました。これが、購入後の満足度にも影響することが理解できる結果です。
まとめ:市場拡大には“信頼の設計”が鍵
調査からの分析結果から、ネットで中古ブランド品の購入経験がない層が多数である一方で、購入者の満足度は高いことがわかりました。高額商品であるため、消費者は慎重になりがちですが、信頼性や情報開示が揃えば満足度が向上し、中古ブランド市場はさらなる成長が期待されます。信頼を基にした透明な取引が、未経験層の心理的ハードルを下げる要素となるでしょう。これからの中古ブランド市場は、単なる価格競争ではなく、継続的な信頼の可視化が、成長の鍵を握る要因になると考えられます。