浜崎あゆみの音楽が影響を与えた世代を振り返る

10月2日は、歌手の浜崎あゆみさんの47歳の誕生日です。彼女は2000年代に登場し、若い世代はもちろん、20代後半から40代の女性たちに圧倒的な人気を誇りました。その楽曲やファッション、ライフスタイルは、多くの女性に影響を与え、カラオケでは数えきれないほど彼女の曲が歌われてきたことでしょう。浜崎さんは現在も精力的に活動を続けており、2025年の月9ドラマの主題歌や夏フェス「a-nation 2025」では大トリを飾るなど、彼女の魅力は今も色褪せていません。

しかし、時代は変わり、浜崎さんの全盛期はもうかなり前のこと。令和の若者にとっては、彼女が活躍していた2000年代は生まれる前の時代です。そのためか、カラオケで浜崎さんの曲を歌うことは珍しくなっているようです。そこで、10代の現役高校生を対象にしたマーケティング情報サイト「ワカモノリサーチ」が実施した調査の結果をご紹介します。

カラオケで浜崎あゆみの曲を歌うティーンの実態

今回の調査では、14歳から19歳の女性423名に「あなたは浜崎あゆみさんの曲をカラオケで歌いますか？」という質問を投げかけました。その結果、なんと85.3%が「歌わない」と回答。歌うという声はわずか14.7%のみでした。この事実から、多くのティーン女性が浜崎あゆみの楽曲を知らないことが浮き彫りとなりました。

「歌わない」と答えたティーンの意見の多くを占めていたのは、「知らない人だから」「名前を聞いたことがない」というもので、実に約35%は浜崎あゆみをまったく知らないという結果に。これは、彼女の全盛期を経験した世代からすると驚くべきことです。さらに、「知っている曲がないから」「サビしか知らない」といった声も多く集まり、曲を深く知ろうとする姿勢が見受けられませんでした。

世代の違いを理由にする意見も多く寄せられ、若い世代のアーティストがカラオケの選択肢になること自体が少なくなっていることが伺えます。「時代が違う」「親も聞かない世代だから」などの意見もあり、浜崎さんの音楽が親世代から受け継がれることも稀であることが伺えます。

浜崎あゆみの曲の認知度ランキング

それでも、「カラオケで浜崎あゆみの曲を歌う」と答えた14.7%の女性には、具体的にどの曲が歌われているのかという範囲で調査を実施しました。その結果、最も多かったのは、大ヒット曲「M」で、母の影響により歌うという意見が非常に多く見られました。この曲は、恋愛に関連する歌詞がティーンに共感されており、「高音が歌っていて気持ちい」との声も寄せられました。

次にランクインしたのは「Boys & Girls」で、盛り上がる曲調や歌詞の印象が残ることが要因でした。さらに、夏の定番曲「BLUE BIRD」、ヒット曲「SEASONS」、「YOU」なども名前が挙がり、特に歌う理由が親の影響であることが目立っていました。

このランキングを見る限り、やはり浜崎あゆみさんは世代を超えて親から子へと受け継がれている存在であるようですが、カラオケで歌うまでに至らないのが現実のようです。親世代が歌っていた曲や、その影響がほとんど無いことが、ティーンたちが彼女の音楽に触れる機会に大きく影響していると考えられます。

調査結果への考察

今回の調査結果からは、浜崎あゆみさんの音楽が若い世代にとっては遠い存在であることが明らかになりました。多くのティーンが曲名すら知らず、カラオケの選択肢には上がらない現実が続いています。浜崎さんの音楽が今も影響力を持つ一方で、その存在はさらに薄れつつあり、音楽の世代交代を感じずにはいられません。

この結果は、2025年に行われた調査で、全国の14歳から19歳の女性を対象に行われたものです。若者の音楽嗜好における時代の変化を感じさせるデータであり、今後の音楽業界の潮流についても考えさせられる一因となりそうです。