中古オフィス家具市場の最新動向
株式会社オフィスバスターズが発表した2025年6月度の「中古オフィス家具指数」では、現状の市場の動きや、消費者のニーズの変化が鮮明に示されています。ここでは、最近の動向や商材の変化について整理してみましょう。
マーケット全体の状況
2025年6月期の都内主要5区のオフィス空室率は3.37%に達し、前月から0.19ポイントの減少を記録しています。また、平均賃料も上昇し、101円の増加が見られ、需給環境の引き締まりが明確になっています。しかし、有効求人倍率は1.24倍に減少し、失業率は2.5%で横ばいが続いています。
このような状況から企業は慎重なオフィス移転の判断を求められており、今後も市場の動向を見極める必要があると言えます。また、地方の方が首都圏よりも堅調に推移しているという傾向も見逃せません。
商材別の価格動向
ここでは、2025年6月度の商材別の単価推移を分析します。
- - チェア: 販売価格が前月比で862円減少し、昨年と比較しても2260円の減少が見られます。特に、3万円以上の高級チェアよりも、1〜2万円のスタンダードタイプが人気で、ミーティングチェアも好調です。
- - デスク: デスクの販売価格は先月比で240円の減少。フリーアドレスデスクの需要が増加しており、平デスクや片袖デスクの流通量は少なくなっています。
- - 書庫: 書庫の販売価格はフラットな結果から、435円の増加が見られています。ダイヤル錠仕様の書庫への問い合わせが増えるなど、依然として需要が高いカテゴリーです。
- - ロッカー: ロッカーは1513円の大幅な価格上昇。特にバラエティー豊かなパーソナルロッカーの人気が高まっており、取引依頼も活発です。
- - テーブル: テーブルに関しては先月と比較して118円減少。全体的に価格調整の局面にあるようです。
6月の所見
5月まで続いた高需要期は一段落し、全体的に落ち着きを見せています。特に地方エリアでの需要が増加しており、企業はオフィス拡充のための「買い増し」需要が顕著になっています。この傾向は、季節需要や設備補強の流れを受けて、8月頃まで続くと予測されます。
まとめ
中古オフィス家具市場の動向は、依然として消費者のニーズに強く影響されており、特に地方部での需要の増加が目を引きます。オフィス環境の見直しが進む中で、企業がどのように資源を活用し、最適な選択をするのかが鍵となります。今後もオフィスバスターズの動向を注視していきましょう。