フィンランドの幸福を体感！北欧パビリオンでの特別な一日

2025年6月12日、大阪の北欧パビリオンでフィンランド・ナショナルデーが開催されました。この日は「Happiness Day of Finland」をテーマに、フィンランドの持続可能な文化やライフスタイルを体験できるイベントが盛りだくさん。北欧の国々が集まる中で、特にフィンランドの「幸福の国」としての魅力が色濃く発揮されました。

午前の公式オープニングセレモニー

最初に行われた公式オープニングセレモニーには、2024年に大統領に就任するアレクサンデル・ストゥッブ氏が登壇。大統領は、フィンランドが「幸福度世界一」である理由について熱く語り、自分の人生に意義を見出す重要性を強調しました。彼は「フィンランド式の幸福のレシピ」として、平等、信頼、人生の意義を挙げ、フィンランド人が日常生活の中で感じる幸せについて語りかけました。

続いて、日本政府の伊東良孝国務大臣からもフィンランドとの深い友情に基づく良好な関係について言及。特に、サウナ文化やウェルビーイングのライフスタイルが日本で注目されていることを強調しました。

ムーミンとアカペラパフォーマンス

イベントのハイライトには、フィンランドの国民的キャラクター「ムーミン」も登場。会場中が歓声に包まれ、特別ゲストのアカペラグループTuuletarによる迫力のパフォーマンスが続きました。さらに、ユーロビジョン2023で注目を浴びたフィンランドのアーティスト「Käärijä」も特別に出演し、彼の持つエネルギーが会場を熱くしました。

サステナブル・ライフスタイルに関するセミナー

午後には、北欧パビリオン内でフィンランド・テキスタイル＆ファッション協会が主催のセミナーが行われ、「サステナブル・ライフスタイル – 北欧スタイル」というテーマで議論が交わされました。このセミナーでは、フィンランドと日本のファッション業界が持続可能な未来へ向かうための取り組みや役割について話し合われました。

フィンランドの外国貿易・開発大臣は、自国の繊維産業におけるサステナブルなイノベーションについて触れ、特に「素材」の重要性を訴えました。循環型経済を中心に、社会を変える活動がフィンランドのファッション企業の主な特徴であると述べました。

イベントを彩った文化体験

フィンランドの幸せを体感できたのはこれだけではありません。一般来場者向けには、サンタクロースとの記念撮影イベントや、フィンランドの文化に触れる体験プログラムが用意されており、多くの人々が楽しさに満ちた時間を過ごしました。

特にサウナ文化は注目を集め、屋外には最新型のアウトドアサウナが展示されていました。フィンランドではサウナが日常的に愛されている文化であり、その体験が来場者に新たな感覚を提供しました。

夜の部：スペシャルステージ

夜には「Party Like a Finn ～ロック＆ファッション～」というスペシャルステージが開催され、フィンランドらしいショーが展開されました。フィンランドのライフスタイルがテーマのランウェイショーでは、多くのファッションブランドが登場し、ミニマルなデザインとサステナビリティを強調した演出が注目を集めました。

最後には、再びKäärijäが登場し、観客を巻き込んだ圧巻のパフォーマンスでフィナーレを飾りました。豪華な演出と熱気に包まれたこの夜は、まさにフィンランドの文化と幸せを体感できた瞬間となりました。

こぼれ話

北欧パビリオンの代表であるニタ・ピルカマ氏は、「この日を通じてフィンランドの幸せの本質が多くの人に届くことを願っている」と語り続けます。今後も北欧パビリオンでは、テクノロジーやイノベーションの取り組みを通じて、より良い未来の実現を目指してさまざまなイベントが続く予定です。

この特別な一日は、フィンランドの幸福というテーマのもと、参加者とともに多くの笑顔を生み出した貴重な時間となりました。北欧パビリオンは今後もこのつながりをさらに深めていくことでしょう。