コロナ禍後のオンライン・VR活用調査！企業の現状と今後の期待

コロナ禍後のオンライン・VRの利用状況

近年、コロナ禍は私たちの働き方やビジネスの在り方を根本的に変える要因となりました。特にオンラインツールやバーチャルリアリティ（VR）の導入が進み、それによって企業の業務プロセスも大きく変化していることが明らかになっています。この度、セキュアロジック株式会社が実施した調査により、コロナ禍以前と現在のオンライン・VRの活用状況について詳しく見ていきましょう。

コロナ禍以前の実態

調査によると、コロナ禍以前の段階でオンラインツールを利用していたのは全体の約30％程度に過ぎませんでした。特に「全く利用したことがない」と答えた人が45.6％を占めており、これには驚くべき数字です。対面でのコミュニケーションを重視する傾向が強く、オンラインツールに対する必要性をあまり感じていない人が多かったことがうかがえます。

実際、当時の印象として「特に考えは持っていなかった」と回答した人が27.0％、「対面の方が良いと感じていた」という方も22.3％にのぼります。こうした背景を踏まえると、多くの企業がデジタル化に消極的だったことが分かります。

コロナ禍による変化

しかしながら、コロナ禍が訪れると状況は一変しました。オンラインツールの利用頻度が「大幅に増えた」「やや増えた」との回答が合わせて約54.5％を占め、多くの企業がこの手段を取り入れるようになったことが確認されました。特に「ほぼ毎日利用するようになった」との回答も22.7％ありました。

利用頻度の変化と印象

コロナ禍後、オンラインツールへの印象も変化し、初めは抵抗感があったものの、「思ったより簡単に使えることが分かり、抵抗感が減った」と感じる人が28.3％、「便利さを実感し、今後も積極的に活用したい」と答えた人が28.1％に達しました。一方で、依然として対面との違いに課題を感じる声も多く存在し、「業務の効率化には役立つが、対面との違いに課題を感じる」といった微妙な立場の人々も見受けられました。

オンライン・VRの活用状況

具体的にどの業務や場面でオンライン・VRの利用が進んでいるのか調査したところ、社内コミュニケーションに最も多くの回答が寄せられ、58.8％の人がこの場面での活用が進んだとしています。また、社外パートナーや顧客との会議・商談でも46.1％の人がオンライン利用が進んでいると答えています。今やオンラインでのやり取りが重要なビジネススタイルとなっていると言えるでしょう。

残る課題と今後の期待

ただし、オンライン・VRの活用が不十分だと感じている人も多く、特に社内コミュニケーションや社外との会議などでさらなる活用が求められています。「社内向け技術・サービスの共有がまだ不十分」という回答も多く、従来の資料や会議では理解が難しいという不満が示されました。

さらに、今後もオンライン・VRの活用が進んでほしいというニーズが示されました。特に、「社内向け技術・サービス共有」「社外パートナーとの会議」などの分野でオンライン活用が按方法として期待されています。移動時間の削減や、どこからでもアクセス可能である利便性を求める意見が目立ちました。

期待される要素と機能

最後に、オンライン・VRの活用において期待される要素として、「情報の分かりやすさ・視覚的な説明力」が最も重要視されています。他にも、リアルな臨場感や業務に近い体験が求められており、ライブデモや実際の技術の再現が求められる傾向があります。

このような流れを踏まえ、デジタルトランスフォーメーションの一環として、より多くの業務でオンライン・VRが積極的に活用されていくことが期待されます。