河合塾が改訂した高校生向けキャリア教育プログラム『ミライの選択』
学校法人河合塾は、2026年3月1日に高校生と中高一貫校を対象としたキャリア教育プログラム『ミライの選択』の改訂第4版を発表します。このプログラムは昨今の入試方式の多様化や学校教育における探究学習の浸透を受けて、より実践的に生徒の希望する進路を具体化することを目的に、内容を大きく見直しました。
『ミライの選択』とは?
『ミライの選択』は、進路選択を行う際の意思決定のプロセスを体系的に学べる教育プログラムで、これまでに延べ1万人以上の高校生が受講しています。具体的には、文理選択や学部選択、受験校の選定などの重要な決断が求められる高校生に対し、自身の価値観や判断基準を掘り下げて意思決定を行う力を育む内容となっています。河合塾による調査では、中高生の「意思決定の方法」を学んだ経験があると答えた人はわずか13%と、進路選択に関する知識や知恵を学ぶ機会が限られていることが浮き彫りになりました。このプログラムは、教員が授業を進めやすく、生徒が自らの進路を考える手助けをします。2022年度にはグッドデザイン賞も受賞しています。
改訂版の特徴
改訂第4版では、教員からの多様な声に応え、より広い進路選択が可能なコンテンツが追加されました。「総合的な探究の時間」で活用しやすい教材として改革が進められています。特に注目すべき点の一つは、志望理由書の書き方を学ぶ新しいセクション(任意選択)が追加されたことです。このセクションを通じて、生徒は自己の経験や志向を整理し、納得のいく志望理由を作成するスキルを身につけることができます。
プログラムの基本構成は、6つのセクションで構成されており、各セクションには多様なワークが設けられています。教員は学校の目的や生徒の特性に応じてワークを自由に選択でき、生徒は自己理解を深めるためにクラスメイトと対話を重視します。これにより、主体的に進路選択を行う力を養成します。
新たに追加されたワーク
1. 職業を考えるワーク
多様化する進路に柔軟に対応するため、「職業を考えるワーク」を新設しました。大学進学に限らず、専門学校や就職を視野に入れた内容が含まれています。生徒は、職業の選択肢を広げるためのワークを通じて実践的な視点を得ることができるようになります。
2. 志望理由書を書く力を育てるワーク
志望理由書の重要性が高まる中、これを学ぶセクションを新たに導入しました。このワークでは、部活動の募集ポスターから情報の読み取りを学び、実際に自分の志望理由を書くための道筋を示します。3ステップで進行するカリキュラムで、具体的な志望先を設定し、小さな目標を達成することで自信を持たせます。
3. ワークブック形式の採用
改訂版では、ワーク全体が一目で見渡せるワークブック形式を採用しました。例題や見本を活用しながら、生徒はそれぞれのワークに取り組むことで、自己理解の深化を図ることができます。各学校の教育方針に合わせて必要なワークを組み合わせることで、教員は授業を効率的に進めることができ、生徒は進路整理のためのノートとしても利用できます。
教員用ガイドの充実
教員向けのガイドブックもより充実しました。授業案や各ワークの進行方法を詳しく解説しており、指導ポイントや想定時間、注意点などが網羅されています。また、前版から引き続き、授業用スライドも提供されるため、準備にかかる時間を大幅に短縮することが可能です。
まとめ
『ミライの選択』は、学生が主体的に考え、適切な判断ができるスキルを磨くための重要な教材です。進路選択は学生生活だけでなく、その後の人生において非常に重要な要素です。約1万人以上の受講生がこのプログラムを通じて、より良い未来を切り開いていく力を身につけてきました。改訂第4版の内容は、今後のキャリア形成に大きな影響を与えることでしょう。