地域放送局の魅力を再活性化する「LCB実証実験」
地域の個性や文化を伝えるため、多くの情報番組が制作されている地方放送局。しかし、これらの番組で放送されるコンテンツの多くは、地域内に留まりがちで、外部への情報発信には課題が残ります。そんな中、株式会社IPGが一般社団法人放送サービス高度化推進協会(A-PAB)と連携し、LCB(ローカルコンテンツバンク)実証実験をウェブブラウザ版の電子番組表サービス「Gガイド」で開始しました。
LCB実証実験の目的
この実証実験の目的は、地域放送局が制作するコーナーVTRにメタ情報を付与し、それを体系化して地域外に流通させることにあります。日々放送されるグルメ、街探索、動物、祭りなど、その地域ならではの情報を、より多くの人々に届けるための試みです。実験には北海道から沖縄まで全国55局が参加し、「Local TV GoGo」というサービス名で展開されています。
具体的な機能と利便性
「Gガイド」では、テレビ番組の一覧が表示され、「見逃し」アイコンが追加されており、ユーザーは目撃した番組のコーナーコンテンツに素早くアクセスできます。各番組の詳細ページには、「Local TV GoGo」のアイコンが表示され、クリックすることで直接関連するコーナーコンテンツをスムーズに再生可能です。これにより、過去の番組や未来の番組に関連するコーナーコンテンツも快適に視聴できる環境が整っています。
さらに、このコンテンツは最大3つまで連続再生できるため、お気に入りの番組を手軽に振り返ることができます。
実施期間と今後の展開
この実証実験は2024年12月23日から2025年3月2日まで実施され、多くの地域放送局のコンテンツがオンライン上で再発見される機会を提供します。これによって、地域の魅力的な情報がより広範囲に共有されることを目指しています。
IPGの役割とビジョン
株式会社IPGは、全国の放送局から公式にコンテンツ情報を収集・提供するプラットフォームを運営しており、視聴体験の向上に貢献しています。エンターテイメントの提供を通じて、人々の生活をより豊かにすることを目指しているこの企業は、今後も地域ならではのコンテンツの価値を再発見・拡充するための取り組みを進めていくことでしょう。
おわりに
LCB実証実験を通じて、地域放送局の制作するコンテンツが新しい形で評価され、多くの人々に届くことを期待しています。新たな情報の流通が生まれることで、地域の特性や文化が一層身近に感じられるでしょう。この取り組みが地域の宝物を再び輝かせる原動力となることを心より願っています。