介護意識の変化
2026-09-03 10:45:30

家族だけに頼らない介護への意識変化、4年連続で9割超の調査結果

概要



日本の介護に対する意識の変化が、株式会社ダスキン(本社:大阪府吹田市)の実施した調査で明らかになりました。この調査では、60代から80代の親世代と20代から50代の子世代の合計2000人を対象に、介護に対する考え方と備えの現状について探りました。

調査の背景



ダスキンのヘルスレント事業は、介護に対する「備えの文化」を育むことを目的とした啓発活動「あしたのケア」を展開中です。この調査はその一環として実施され、介護を取巻く環境や意識の変化を捉えることを目指しています。調査結果は、介護の担い手に対する意識が過去4年間での変化を示しました。

外部サービスへの依存意識が90%以上



調査結果から、92.1%の人が「外部の介護サービスを積極的に利用すべき」と考えていることが分かりました。この数値は4年間連続して90%を超えており、外部サービスに対する依存意識が高まっていることを示しています。これは、特に新型コロナウイルスの影響で「家族だけで介護を担う」という固定観念が薄れてきたことが要因と考えられます。

家庭内解決志向の低下



一方で、「家族だけで問題を解決すべき」という意識は減少傾向にあります。特に『「家族は一緒に暮らすべき」という考えが49.1%から42.3%に低下』、また『「家族の問題は家庭内で解決すべき」も46.4%から40.0%に減少』しました。このことは、社会的な支援やサービスを利用することが、より一般的な選択肢として受け入れられていることを示しています。

子世代の不安が高い



子世代と親世代の間には、介護に関する意識に大きなギャップがあります。親世代の「家族・親族による介護」を望む回答は27.5%だったのに対し、子世代では56.8%と多くの人が家族が担わなければならないと考えています。この意識の違いは、世代間のギャップを示しており、親世代には家族への依存意識が根強いことが伺えます。

準備不足が課題



介護に対する備えが必要だと感じている人は95.1%と多いものの、実際に準備を進めている人は少数派です。「介護経験がない人の67.8%は、何の準備もしていない」という調査結果もあり、具体的な行動に移せていないのが現状です。これは、狭い出口に向かって進もうとするのではなく、親世代と子世代が共に情報を収集し、支援を受けることが求められます。

将来に向けたアドバイス



ダスキンは、自分や家族が将来要介護になる可能性を踏まえ、早期の準備が重要であると強調しています。特に、介護が必要になる前に、適切な相談先を確保し、専門家と連携することで、生活の質を維持しながら介護を受けることができると指摘しています。

また、介護についての話し合いは簡単ではなく、様々な心理的障壁があるとされています。しかし、非常に重要なのは、「介護の主体は受ける側にある」ことを理解し、本人の意向を尊重したスタンスでの対話を心掛けることです。これは、子世代が先回りして支援しようとするのではなく、本人の気持ちを理解し寄り添うことが本当に大切です。

結論



今回の調査結果は、介護に対する考え方が確実に進化していることを示唆しています。「家族だけの問題」という意識から脱却し、外部サービスや社会全体を巻き込んだ連携型の介護が今後さらに重要になるでしょう。時代と共に変化する介護観に適応するため、積極的な情報収集と準備が求められています。介護は、誰にでも起こる問題で、家族だけに頼る時代は終わりを迎えようとしているのかもしれません。


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