アンドロイド・マリア
2025-06-18 13:46:09

渋谷慶一郎が奏でる人型ロボット「アンドロイド・マリア」の全貌

新たな舞台芸術の魅力:アンドロイド・マリア



音楽家の渋谷慶一郎が率いるアタック・トーキョー株式会社(ATAK)が、最新の人型ロボット「アンドロイド・マリア」を発表しました。このアンドロイドは、2025年6月初旬にプラダモード大阪にて初めてお目見えします。

「アンドロイド・マリア」は、渋谷が10年にわたって取り組んできたアンドロイド・オペラや舞台芸術の成果を結集した作品であり、今まで以上に身体性や表現力を進化させたものです。これまでのアンドロイド作品は、音声や即興的なパフォーマンスに重きを置いていましたが、今回はハードウェアの革新が大きな焦点です。50以上の関節を全てモーター駆動化し、より自然で有機的な動きを実現しています。これにより、観客は今まで体験したことのない感動を味わうことができるでしょう。

このプロジェクトに関わったのは、アーティストの岸裕真やコンピュータ音楽家の今井慎太郎を含む20名近くの専門家たち。彼らの協力のもと、「アンドロイド・マリア」は進化を遂げました。このアンドロイドは、渋谷がかつて失った最愛の妻「マリア」にインスパイアを受けており、彼のテーマである「死はひとつではない」を具現化した作品でもあります。単なる機械ではなく、記憶や音楽、人工知能と身体性の交差点に立つ、新たな存在になることを目指しています。

造形においては、古代から現代までの女神や菩薩像のデザインをAIが学習し、それを基に独自のコンセプトを生成しています。特に印象的なのは下半身のデザインで、地下茎のような無数のチューブによって構成され、大地とのつながりや生命を感じさせる意図が込められています。アンドロイドの声と動きは、観客に新しい感情を喚起し、これまでにないコミュニケーションのモデルを提供することでしょう。

また、「アンドロイド・マリア」には内蔵カメラとマイクが搭載されており、常に観客の存在を認識して対話やパフォーマンスが可能です。今後の進化が非常に楽しみで、東京大学の池上高志教授をはじめとする様々な研究者やアーティストとの共同研究も計画されているようです。

本作の発表にあたって渋谷は、開発に関わった全ての方々への感謝の意を示しています。また、「アンドロイド・マリア」は、2027年に予定されているヨーロッパ初演に出演することも決定しており、特に注目を集めています。この作品では、英国ロイヤル・バレエ団の常任振付師であるサー・ウェイン・マクレガーが演出を担当し、建築家の妹島和世が舞台美術を手掛ける予定です。

興味深いイベントとして、2025年11月5日には都内のコンサートホールで「アンドロイド・マリア」の本格的なデビュー公演が予定されており、詳細は2025年の夏に発表されるとのこと。

この新たな試みに、ぜひ期待を寄せてはいかがでしょうか。


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