カンタイパネルの魅力
2025-03-28 10:08:28

間伐材を活用したカンタイパネル、都市部でも使える60分耐火外壁

新たな木質外壁「カンタイパネル」の登場



大和ハウス工業株式会社と株式会社フジタ、そして株式会社芳賀沼製作が共同開発した「カンタイパネル」は、間伐材を利用した革新的な外壁です。この外壁は、カーテンウォール形式の木質外壁として日本初となる60分耐火大臣認定を取得しました。この新たな技術により、都市部でも安心して使用できる木材が提供されることとなります。

木材の需要と環境意識の高まり



近年、木材の利用が急速に進む背景には、環境への意識が高まっていることがあります。林野庁のデータによると、2023年の国内木材供給量は、2002年の1.2倍に増加しています。特に都市部の中高層建築では、企業がブランドイメージ向上のために木質化を進める動きが強まっています。こうした需要に応える形で3社は「カンタイパネル」を開発しました。

60分耐火認定を取得した安全性



「カンタイパネル」は、火災のリスクが高い都市部でも安心して使用できるよう設計されています。芯材は強化石こうボードで覆われ、さらにL字形鉄板で強化されています。これにより、火災時の延焼を防ぎます。また、耐火目地材や耐火ガスケットを使用することで、外部からの炎の侵入を防ぐ構造となっています。

デザインと施工性の両立



カーテンウォール形式を採用したことで、意匠性と施工性を両立させています。これにより、外装面材のデザインに自由度が生まれ、様々なスタイルの建物に対応可能です。また、工場で既に製造された部材を現場で取り付けるため、工期を短縮することができます。

引き続き進む間伐材の利用拡大



「カンタイパネル」は、間伐材の使用を広げるために設計されています。タテログ構法を使うことで、樹種に関係なく間伐材の利用が可能となったため、スギなど強度が低い樹種でも使用できるようになりました。これにより、森林資源の持続的な利用が進むでしょう。

まとめ



3社の技術力を結集した「カンタイパネル」が実現する新しい木質外壁は、環境や安全性、デザインの3つのバランスを見事に実現しています。近未来の建物において、この技術がどのように活かされるのか、今後の展開に期待が高まります。このカンタイパネルが、環境に優しい社会を目指す第一歩となれば幸いです。


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