豆腐がつなぐ未来の食文化！万博で魅せた新たな豆腐体験

2025年、日本で開催される国際博覧会（大阪・関西万博）で、豆腐の魅力が新たに発信されました。一般社団法人日本豆腐マイスター協会が中心となり、全国豆腐連合会と関西とうふ連合会と協力して実現したこのイベントは、6月8日から6月15日の期間中、農振水産省が主催する「RELAY THE FOOD～未来につなぐ食と風土～」に参加しました。会場には多くの来場者が訪れ、10万人以上が豆腐の新しい一面に触れました。

大好評のニッポン豆腐百選

この展示会の目玉は、全国の豆腐品評会で選ばれた豆腐を集めた「ニッポン豆腐百選2025」の冊子です。全国から選りすぐった100種類の豆腐を紹介するという内容で、5600部が用意されると、会期中にすべて配布されるほどの人気を誇りました。来場者からは、「豆腐はどれも同じだと思っていたが、実は全然違うことを学びました」といった声が多く寄せられ、豆腐への関心の高まりを感じさせました。

冊子には豆腐製造に用いられた約30種類の大豆や、豆腐の様々な特性をグラフィカルに表現したパネルも展示されており、豆腐に関する理解をさらに深められる内容となっています。また、冊子はウェブ版でも公開されており、さらに多くの人々に豆腐の良さを広める役割を果たしています。

3Dプリンター豆腐の展示

注目の試みとして、3Dプリンターで再現した豆腐も登場しました。第8回全国豆腐品評会で金賞を受賞した「山本の豆腐(にがりもめん)」が3Dプリンターを使って再現されたものです。お豆腐親善大使の加藤紀子さんも、「最初は本物のお豆腐かと思った」と驚いたほどの出来栄えでした。この展示は多くの来場者から毛嫌され、親子連れや子どもたちに大人気でした。

手寄せ器具を使った豆腐づくり体験

イベントの一環として、豆腐作りの伝統技術を学べる体験コーナーもありました。豆乳とにがりを使って豆腐を作るための道具「手寄せ」を使ったワークショップでは、参加者が実際に豆乳とにがりを混ぜることができ、「重い！」「技術がいるんだ」といった声が聞かれました。このように、豆腐作りに求められる技術や体験に対する理解が深まる場ともなりました。

豆腐職人によるトークショー

6月13日に行われたポップアップイベント「豆腐づくりの魅力と豆腐の魅力」では、現代の名工たちによるトークショーや豆乳から手作り豆腐を体験する企画が行われました。会場は熱気に包まれ、多くの参加者が豆腐の楽しさに触れる機会となりました。一人で参加した小学生の男の子が、「お豆腐が上手につくれて嬉しい」と感想を述べ、会場は笑顔で溢れました。

豆腐の多様性を感じる展示

イベントの総合プロデューサーである豆腐マイスターの工藤詩織さんは、「豆腐の多様性を感じてもらえる展示を目指しました」と語り、来場者が豆腐に親しみを持つきっかけとなることを願っています。豆腐職人たちの技術と情熱が伝わるこのイベントは、食文化を持続可能な形で受け継いでいくための重要な一歩です。

豆腐の未来を支える取り組み

この取り組みは、豆腐という食文化の新たな可能性を示すものであり、地域に根ざした豆腐を通じて、次世代へと伝えていくことが求められています。日本の伝統的な食材である豆腐が、これからも多くの人に愛され続けることを期待しています。今後、豆腐マイスター協会は地域の豆腐店とのコラボレーションを進め、豆腐の魅力を引き続き広げていく活動を続けていくでしょう。

さらなる情報は一般社団法人日本豆腐マイスター協会のウェブサイトこちらでご確認ください。