岡山大学がブラジルのサンパウロ大学とさらなる交流を強化する取り組み

岡山大学とサンパウロ大学との国際交流の深化

国立大学法人岡山大学の那須保友学長は、2024年12月9日にブラジル・サンパウロのサンパウロ大学歯学部を訪れ、両大学のより良い関係を築くための重要な対話を行いました。この訪問は、双方の教育および研究の相互発展を目的としています。

岡山大学歯学部とサンパウロ大学歯学部は、1988年以来、長い歴史の中で教育や研究面での密接な交流を続けてきました。特に、ODAPUSプログラムを通じて、両校の学生が相互に短期留学を行い、多くの学生が実際に異なる文化や研究環境を体験しています。

今回の対談では、サンパウロ大学の歯学部長、ジュリオ・ガヴィーニ氏、および学術交流局の副局長、パウロ・エンリケ・ブラズ・ダ・シルヴァ氏が参加し、約1時間にわたり意見交換が行われました。那須学長は「新型コロナウイルスの影響で一時中断していた学生交流が再開できたことを嬉しく思います。今後は留学生の受け入れをさらに拡大していきたい」と述べました。

この訪問の中で、岡山大学の学生たちとも意見を交わし、直に研修の経験を語ってもらいました。彼らの率直な意見は、今後のプログラムの充実に向けた貴重な情報となりました。さらに、サンパウロ滞在中には、サンパウロ州立大学も訪れ、副学長のセザール・マルティンス氏と医学系教員らと議論を行い、今後の連携を視野に入れたディスカッションを展開しました。

岡山大学は、学生や教職員の国際交流を通じて両国の教育と研究の発展に貢献するため、交流プログラムのさらなる充実や新たな取り組みを模索していく方針です。

今後の展望としては、ただ学生の派遣や受け入れを行うだけではなく、実質的な共同研究やシンポジウムを開催することも視野に入れており、真の国際的なネットワークを形成していく意向です。

岡山大学では、地域中核・特色ある研究大学として、持続可能な開発目標（SDGs）への取り組みも推進しており、この国際交流が地域社会やグローバルな視点を持つ研究の推進に一役買うことを期待しています。

こうした国際交流がもたらす成果は、青年たちにとって貴重な経験となるだけでなく、地域や国際的な視点での人材育成の礎となります。岡山大学の次なる展開にご注目ください。