テレビ朝日が誇る人気医療ドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』が、韓国で新たにリメイクされることが決定しました。オリジナル版は2012年から続く、天才フリーランス外科医の大門未知子を描いたドラマで、日本国内外で多数のファンを持つ作品です。この度、韓国でのリメイクが正式にスタートしたということで、その内容と魅力を探ります。
リメイクの背景
オリジナル版『ドクターX』は、現代医療における権威や組織の壁を乗り越えるフリーランス医師の姿を描き、多くの共感を呼びました。特に、大門未知子の有名なセリフ「私、失敗しないので。」は視聴者の心に深く残り、シリーズは連続ドラマとして7シリーズ、劇場版も制作されるなど、長年にわたって人気を博しています。視聴率は非常に高く、東京ドラマアウォードなどの受賞歴も豊富です。
韓国版の新たなアプローチ
新たに制作される韓国版は、『ドクターX:白いマフィアの時代』と銘打たれ、医療を題材にした社会派サスペンス“メディカル・ノワール”へと生まれ変わります。プレッシャーの中にある医療現場を舞台に、よりダークで緊迫感あふれるストーリー展開が期待されています。
主役のケ・スジョン役には、韓国ドラマ「涙の女王」で主役を務め、国際的に人気のある女優キム・ジウォンが決定。彼女の存在は、今作の大きな魅力の一つになりそうです。また、元々の大門未知子の相棒である神原晶に相当する役には、映画『パラサイト 半地下の家族』で知られるイ・ジョンウンがキャスティングされました。彼女の演技力と存在感は、物語を一層引き立てることでしょう。
制作陣と放送予定
監督としては、映画『悪鬼』などを手掛けたイ・ジョンリムが参加し、脚本にはピョン・ソングンが名を連ねています。この強力なスタッフ陣がどのように原作を再構築し、視聴者に提供するのか注目です。放送は2026年の予定で、SBSの新金土ドラマ枠にて展開されます。
海外展開の意義
このリメイクについて、プロデューサーの内山聖子氏は「自国の作品が海外でローカライズされる姿を見るのが夢でした」と語っています。これまでにも韓国や北米のプロデューサーとリメイクの話が進められ、ついに実現した形です。彼女の言葉にあるように、「世界中にはドクターXがいる」という考えが、今後の展開に色を添えていくことでしょう。
期待される波紋
日本の人気ドラマが韓国で新たに展開されることは、影響力のある文化的現象を引き起こすかもしれません。韓国版『ドクターX:白いマフィアの時代』が、どのように視聴者の心を掴んでいくのか、今から非常に楽しみです。多くのファンが待ちわびているこの新たな挑戦に、ぜひご注目ください。