岡山大学保育所でのアートプロジェクト「ぬりたくり園児」
2025年8月19日、岡山大学保育所なかよし園において行われたアートプロジェクト「ぬりたくり園児」が、地域社会に新たな教育の可能性を印象づけました。このプロジェクトは、岡山大学大学院教育学研究科の清田研究室が主導し、地域の幼児たちとのコラボレーションによって実現しました。
なかよし園の5歳児と4歳児、計18名が参加したこのイベントでは、普段の教室が白いシートで覆われ、普段の活動とは異なるワクワクする空間が生まれました。園児たちの表情は期待に満ち、清田教授から説明を受ける姿が印象的でした。
クリアファイルを使った新たな表現方法
プログラムは、まずクリアファイルに好きな色の絵の具を挟むことからスタートしました。子どもたちはファイルの上から絵の具を触り、その感触と色彩を楽しみました。このシンプルな活動が、参加者と絵の具との新しい関係のきっかけとなりました。
次のステップでは、クリアファイルを広げ、絵の具を白いシートに転写します。また、上から降りてくる透明なシートに絵の具を投げつける大胆な行動も見受けられました。子どもたちの反応は徐々にリラックスし、体全体を使って表現するダイナミックな姿が印象的でした。1時間後、彼らはすっかり絵の具まみれになり、「楽しい!」「またやりたい!」という歓声が教室内に響き渡りました。
教育の新たな発見
清田教授はこの活動がもたらす影響について「子どもたちが絵の具との新たな関係を築くことに成功しました。絵を描くときの表現の幅が広がることでしょう」と述べています。彼の言葉には、今回の経験が未来のアート表現において持つ重要性が表れています。
また、なかよし園の田村副園長は「子どもたちの目に輝きが戻ってくる様子が見られました。この貴重な瞬間を共有できたことに感謝しています」と活動の意義を強調しました。参加しなかった他のクラスの子どもたちも興味を示し、「やってみたい!」という声が多く上がり、イベントは大成功の様相でした。
地域の期待に応える岡山大学
今後も岡山大学の地域貢献活動には目を離せません。このような教育現場での新しいアプローチは、子どもたちの成長とクリエイティビティの育成に繋がり、地域全体の教育水準の向上にも寄与することでしょう。
このプロジェクトを通じて岡山大学が抱く「地域と共に育つ」という理念が実現されることを期待しています。今後の岡山大学の取り組みに、さらなる注目が集まります。