2025年版：Z世代のクルマ意識、都内でクルマ離れが急激に進行中

2025年に入って、若者のクルマ離れがより一層として深刻な事態となっていることが一連の調査から明らかになりました。株式会社KINTOが実施した調査によると、東京都内に居住するZ世代（18歳から25歳）のうち、72.8％が自らのクルマ離れを自覚しており、これは2024年比で驚くべき21.5ポイントの増加を見せています。一方、地方に居住するZ世代でも46.7％がこの現象を感じているとの結果が出ています。

この調査は、東京都内と地方のZ世代309名と300名を対象に、普通自動車免許を保持している若者を中心に行われました。調査期間は2025年2月18日から21日までで、実に多くのデータが集まりました。特に、クルマのサブスクリプションサービス（クルマのサブスク）については、都内では92.0%がその利用を検討しているとのこと。地方実態は約69.4%とこちらも高い割合を示しました。

若者のクルマへの意識

調査によると、Z世代の約7割が「運転は好き」と感じており、将来的にクルマを所有したいとの意向も強いことが見受けられます。具体的には、都内の69.3％、地方は79.7％が「将来的にクルマが欲しい」と応えています。これは、若者がクルマに対し、ポジティブな感情を持っていることを示唆しています。

しかし、運転への好意と需要の高まりとは裏腹に、実際の購入に躊躇する理由は、経済的な負担が大きいという点に集約されます。クルマの価格の上昇や維持費用の高さ、さらに物価の急激な上昇が主な要因とされています。都内では特に「公共交通機関で十分」との回答が48.6%となっており、移動手段の多様化が影響しているとも考えられます。

経済的な背景

近年、若者の賃金が上がる兆しが見えてきており、都内に居住する若者の51.6%が「今後、収入が増加する」と予想しています。また、収入が増加した場合の消費行動について、都内では約8割が「消費を増やす」と答えています。特に旅行やレジャー、趣味・娯楽にまで関心が向いており、クルマにお金を使う意向があるのは心強い兆候です。

クルマの保有形式の変化

都内・地方のZ世代は、クルマの所有について「現金一括購入」を希望する声が多く聞かれましたが、月々の負担が少ない「ローン（残価設定型）」とともに、クルマのサブスクにも期待を寄せています。特にクルマのサブスクを認知しているZ世代の83.7%がその利用を考え、都内での割合は92.0%にまで上昇しています。このことは新しい保有形式が求められていることを示しており、クルマのサブスクリプションサービスがますます重要になってくることが予想されます。

まとめ

調査から明らかになった若者のクルマに関する意識は、将来的にクルマを持ちたいと強く願う一方で、経済的な理由から次第に距離を置いていることが見えてきます。若者たちが抱えるクルマへの思いや、経済的な制約を解消する手段としてサブスクの利用が普及することで、クルマ離れが緩和されることに期待しましょう。今後もこうした新しい支援策が進む中、Z世代のカーライフがより豊かになることを望んでいます。

この調査は、株式会社KINTOによって実施されました。◼️ 公式ウェブサイト KINTO。