ロイヤル・バレエ 作品『リーズの結婚』が再びスクリーンに登場
ロイヤル・バレエの名作『リーズの結婚』が、9年ぶりにシネマシーズンでの上映を迎える。この作品は、英国バレエの巨匠フレデリック・アシュトンによって1960年に初演され、愛と笑いに満ちたラブコメディとして親しまれてきた。今回は舞踊評論家の森菜穂美氏の解説とともに、その魅力に迫ってみたい。
美しき農村を舞台にした物語
『リーズの結婚』は、小さな農村を舞台に、村娘リーズと農夫のコーラスとの恋愛模様を描く物語だ。リーズの母シモーヌは、裕福なアランとの結婚を望んでおり、リーズはその意見に逆らってコーラスとの恋愛を続ける。物語は、家族の期待と自由な恋愛の間で揺れ動くリーズの姿を通じて展開し、観客に共感を呼び起こす。
オープニングには、ユーモラスな踊りを披露する着ぐるみのニワトリたちが登場し、観客を楽しませる。また、「木靴の踊り」と題されたダンスや、リボンを使った独自の振付も見どころであり、視覚的にも楽しませてくれる。
振付の魅力とテクニック
森氏は、アシュトンの振付の特徴として、素早いピルエットや高いリフト、軽快な足捌きなど、非常に高度な技術が取り入れられていることを挙げている。一見すると牧歌的な作品でありながら、実際にはその振付の難易度は高く、ダンサーたちの才能を存分に発揮させる内容が詰まっている。
特に、田園風景にインスパイアを受けた演出が随所に見られ、メイポールを囲む群舞など、観客は田園の美しさと賑やかさを感じることができる。最終幕では、舞台と観客が一体となる感動的なクライマックスが展開される。
豪華キャストも見逃せない
主演のリーズ役には、アシュトン作品を得意とするフランチェスカ・ヘイワードが起用され、彼女のユーモラスでロマンティックな演技が大いに注目される。また、恋人コーラス役のマルセリーノ・サンベも、そのしなやかな動きで印象的なパートナーシップを築いている。さらに、リーズの母シモーヌは男性ダンサーが女装して演じるという伝統的な見せ場でもあり、ダンスによる新しい表現が楽しめる。
日本出身のダンサーたちも活躍しており、特に木靴の踊りで存在感を示す佐々木万璃子や前田紗江、桂千理のパフォーマンスは必見だ。また、コーラスの友人役を演じる五十嵐大地も楽しませてくれる。
劇場での特別な体験
『リーズの結婚』は、笑いと愛情、高度な技術が見事に調和した作品であり、ロイヤル・バレエ特有の魅力が凝縮されている。ぜひ劇場の大スクリーンでその素晴らしさを体感してほしい。バレエの名作を映画館で観る貴重なチャンスをお見逃しなく!
上映情報
『リーズの結婚』は、2025年11月5日に上演され、上映時間は2時間41分。1月16日から1月22日までTOHOシネマズ 日本橋などで、1週間限定で公開される予定だ。この機会を逃さずに、ぜひご覧いただきたい。
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