Aqua Timez 太志の詩写真集発売記念会、20周年への感慨を語る

Aqua Timez 太志の詩写真集、記者会見で感慨を語る

2023年8月23日、東京都内でAqua Timezのボーカル太志が詩写真集『同じ窓から見た違う月』の発売記念お渡し会を実施しました。このイベントでは、特に8月24日に迎える彼らのデビュー20周年についても思いを語りました。

詩写真集は、ミュージシャンとしての太志の言葉を集めた作品であり、写真家・川島小鳥が手がける写真が寄り添った独特な世界観を演出しています。16年ぶりに発表されたこの詩集について、太志は「前作『ひなたにユメを散らかして』から時間が経ち、実質的には1作目という感覚で作りました」と述べ、自身の詩作に対する新たな挑戦を強調しました。

川島が撮影した写真に対して太志は、SNS上の加工技術が進んだ時代においても、川島の写真には独自の力強さがあると評価しました。「ビニール傘がかかったフェンスの写真には、実際に自分が父親についての詩を書くきっかけがありました。正直、そんな詩を書くとは思ってもいなかったので、驚きとともに喜びがあります」と述べました。このように、作品が彼にとって新しい発見となったことを語りました。

また、詩集のタイトル『同じ窓から見た違う月』に込めた思いも語られました。「月は一つですが、受け取る側によってその見え方は異なる。孤独感を感じたからこそ、自分の個性を肯定できるようになった」と、ファンや自らの音楽のあり方について深く考察しました。これにより、このタイトルに特別な意味があることを改めて示しました。

デビュー20周年を迎えるAqua Timezは、2025年に全国24カ所を巡るツアーを予定しており、ファンとの絆を再確認する機会を持ちます。「昔からのファンが大人になっていく様子に感動しています。手紙での交流も大切な想い出です」と太志は述べ、ファンとのコミュニケーションの重要性を強調しました。特に手紙を大切にしている彼は、そこに込められた手間や想いについても感謝の念を表しました。

最後に、詩写真集の発売を待っていたファンに向け、「再結成の機会を得て、この詩写真集を出せたことに感謝しています」と語り、これがまた新たな意味を持つと締めくくりました。今後、関西でのイベントも計画しているとのことです。

詩写真集『同じ窓から見た違う月』は、好評につき重版が決定。デビュー20周年を祝うライブも計画されており、Aqua Timezの魅力は今後も続いていきます。今年の8月30、31日には20周年記念ライブが東京ガーデンシアターで開催され、12月には活動終了前の最後のワンマンライブが予定されています。