岡山大学が真庭市に新しい学びの拠点を設置
2025年7月、国立大学法人岡山大学は真庭市と協力し、新たに "真庭サテライトキャンパス "を設置することを発表しました。このキャンパスは、岡山県北部の豊かな林産業を背景に、木材や林業、木造建築に特化した教育・研究の拠点となることを目指しています。
真庭市との連携の背景
岡山大学と真庭市は、木材関連の人材育成や地域の活性化を図るために、2020年に構想検討委員会を発足させ、地域の企業や団体と共に検討を重ねてきました。これにより、地元の資源を活用し、学びの環境を整えることが重要だとの認識が深まりました。
2022年4月には、"包括連携協定"を結び、グリーンイノベーションセンターを中心に様々な研究活動が進められています。このセンターでは、地域企業との協力を得て、木材に関する教育や研究を行い、持続可能な地域社会の形成に貢献することを目指しています。
サテライトキャンパスの設置
この度、岡山大学は真庭市内に新たに設置する「真庭サテライトキャンパス」の覚書を締結しました。このキャンパスは、2024年に閉校となる岡山県立真庭高校の跡地の一部を利用して、木材・林業・木造建築に関する教育と研究ゾーンを創造する計画です。
締結式には、岡山大学の那須学長と真庭市の太田市長が出席し、共同の取り組みに対する意気込みを語りました。那須学長は、県北の地域資源を活かした教育と研究活動を展開し、その成果を国内外に広めていく意向を示しました。
一方、太田市長は、この取り組みが地域に活気を取り戻し、人口減少に悩む中山間地域にとって大きな意味を持つと信じていると述べ、期待を寄せました。
地域発展への貢献
「真庭サテライトキャンパス」の設立は、木材や林業に関する知識を深め、地域に密着した人材を育てるための大きな一歩です。このキャンパスを拠点に、持続可能な経済の循環を築き上げ、地域雇用の創出や活力の再生を図ることが期待されています。
岡山大学は、今後も地域との連携を強化し、特色ある研究大学として成長していく姿勢を示しています。真庭市の皆様と共に、地域の未来を創造していく具体的な計画が進められることが期待されます。
未来への展望
地域の発展と大学の使命が融合した「真庭サテライトキャンパス」。これからのための新しい学びの場として、関係者からの期待が高まります。
真庭市に位置するこのキャンパスがどのように成長し、地域に影響を与えていくのか、注目が集まります。関係者の継続的な支援と協力によって、地域の特色を活かしつつ、教育と研究が進展していくことでしょう。
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