摂津市がリユース事業強化へ！「おいくら」との連携スタート

摂津市が新たなリユース事業をスタート

大阪府摂津市が、株式会社マーケットエンタープライズが提供するリユースプラットフォーム「おいくら」と連携し、2025年5月27日から新しい不要品リユース事業を開始します。この取り組みは、地域社会の課題解決を目指しており、摂津市内での廃棄物削減や循環型社会の形成を図ります。

リユース事業の背景

摂津市では過去にも回収自転車の修理・配布などを行っており、リユースを推進する取り組みが進められてきました。しかし、廃棄される不要品の中には、まだ使えるものが多く含まれており、それが地域のごみ処理費用の増加につながっています。こうした背景を受け、市民へのリユースの周知と啓蒙を強化するため、新たな施策を模索していました。

一方、マーケットエンタープライズは、「持続可能な社会を実現する最適化商社」としてリユース業務を中心に事業を展開しており、SDGsに関する官民連携の取り組みも積極的に行っています。このような取り組みの中で、摂津市とマーケットエンタープライズは互いのニーズが合致し、「おいくら」を活用したリユース事業の実現に至りました。

リユースプラットフォーム「おいくら」とは

「おいくら」とは、マーケットエンタープライズが提供するリユースプラットフォームで、不要品を簡単に査定し、全国の加盟リユースショップに一括で買取の依頼ができるサービスです。この仕組みにより、査定依頼から買取価格の比較がスムーズに行えるため、利用者から人気を集めています。現在までに約130万人がこのサービスを利用しており、手軽さが好評の理由です。

大型品や家電のリユース

摂津市では、大型のごみの回収には原則として市民自身が搬出しなければならないため、その負担から「自宅の外に運び出してほしい」という声が寄せられていました。しかし、「おいくら」を利用すれば、自宅内まで訪問し、運搬まで行ってくれます。特に冷蔵庫や洗濯機といった家電リサイクル法対象の製品についても、まだ使用可能なものであれば買取の対象です。こうしたサービスにより、面倒な搬出作業が軽減され、利用者にとって非常に便利な制度となります。

今後の展望

摂津市の公式ホームページでは、5月27日の15時30分から「おいくら」についての詳細情報が掲載され、直接不要品の一括査定申し込みが可能になります。今回の連携により、二次流通の活性化が期待されると共に、不要品削減にも寄与することが見込まれています。

市民の意識が「捨てる」ことから「リユースする」ことへと変わり、リユースに対する理解が深まることで、循環型社会の形成がさらに進んでいくことでしょう。また、このような官民共同の取り組みを通じて、経済面と社会面の両方での課題解決を促進していきます。

摂津市とマーケットエンタープライズの信念

摂津市は、大阪平野の北部に位置し、自然に恵まれた環境にあります。同市は大阪市や周辺都市と交通網で結ばれており、都市圏の重要な核として発展を続けています。今回の取り組みが地域社会にどのような影響を及ぼすのか、今後の展開に注目です。リユース文化の普及が、地域全体の持続可能な発展に寄与することを期待しています。