ayumoの革新技術が医療の未来を変える
2023年3月31日、大阪市に本社を構える株式会社ayumoが、100百万円の新規投資を株式会社大阪大学ベンチャーキャピタル(OUVC)から受けることが決まりました。この資金は、運動器疾患の早期発見が可能な診断支援医療機器の開発に使われる予定です。
ayumoは、大阪大学の研究成果を基に設立され、歩行動画から運動器疾患のリスクや重症度を評価する技術を持つベンチャー企業です。近年、特に中高齢者の間では、歩行困難や痺れに対する悩みが増加しており、この問題の解決が急務となっています。複数の疾患の鑑別診断が求められる整形外科や脳神経外科では、熟練医師の判断が必要ですが、初期診断が難しいケースも多く、医療現場の課題となっています。
ayumoの特徴は、歩行動画を撮影するだけで個々の歩行パターンを分析することにあります。独自の深層学習モデルを活用し、運動機能や疾患の特定、さらには問題箇所や重症度を評価することができます。特に、頚髄症の重症度判定のプログラム医療機器を開発することで、見逃されることが多い診断をサポートし、早期の疾病発見と治療に貢献することが期待されています。
さらに、この技術は将来的に手足の痺れや歩行困難を主訴とする他の疾患の診断補助にも応用できるとされています。運動機能の評価を通じて、疾患の維持や改善を図るウェルネスサービスへの展開も見込まれています。
投資資金を元に、ayumoは高精度な動画診断プログラムの開発を一層加速させ、臨床試験に向けた具体的な準備を進めています。OUVCは、ayumoの技術が医療現場で効果的に活用されることを目指し、支援を行います。この取り組みは、医療業界における新たな可能性を開く鍵となるでしょう。
ayumoの概要とOUVCの支援
ayumoは2023年6月に設立され、主にAIを使った歩行分析技術を活用して、運動器疾患の早期発見を目指す医療機器の開発を行っています。所在地は大阪市北区で、ウェルネスサービスへの応用も視野に入れた事業を展開しています。代表取締役は桑田佳幸氏で、会社のウェブサイト(
ayumoの公式サイト)からさらなる情報を得ることができます。
OUVC2号ファンドは106.5億円の規模を持ち、2021年から2032年までを運用期間とし、大阪大学や国立大学の研究成果を基にしたベンチャー企業に投資を行っています。ayumoに対する支援を通じて、OUVCは地元の医療業界や社会全体に貢献し、新しい未来を共に創造していくことを目指しています。 これからのayumoの活動が、どのように医療の現場に変革をもたらすのか期待が高まります。