大谷翔平の二刀流復活に寄せられる期待とプレッシャーとは

2025年6月16日、ロサンゼルス・ドジャースの監督デーブ・ロバーツ氏が、ABEMAの独占インタビュー『おはようロバーツ』に登場し、注目の二刀流選手、大谷翔平選手の復活について語りました。彼がこのインタビューの場を借りて語ったのは、今シーズンの大谷選手の健康状態や今後の期待についてです。

大谷翔平の復帰と二刀流への挑戦

大谷選手が復活したことは球団にとって大きな朗報です。ロバーツ監督は、「彼の肘の状態についての報告は受けているが、現在は特にスキャンはしていない。トレーニングや医療スタッフが健康面で全力で支えている」と話しました。これにより、大谷選手の健康がしっかりと管理されていることが伝わります。

しかし、ロバーツ監督は大谷選手の復帰に対して複雑な感情を抱いており、「正直、少し怖い。投げ始めれば、ケガのリスクが増えるのが心配だ」と率直に語ります。二刀流選手を起用するという新たな挑戦にはプレッシャーがつきまといますが、現時点では「毎晩DHとして出場し、投球も1イニングか2イニング程度にとどまっているので、負担は比較的少ない」と前向きな気持ちを見せていました。これからの登板が増えていく中で、難しさが増すことは明白です。

インターリーグの過酷さ

また、インタビューの中ではメジャー全30球団との対戦がもたらす厳しさについても触れられました。ロバーツ監督は「一番大変なのは移動の長さ」とし、これが選手たちにとって試練であることを示しました。さらに、昨年からMLBに参戦した山本由伸選手についての質問には、「彼はどんな強敵に対しても適応できる力がある」との確固たる信頼を寄せていることが伺えました。

親としての幸せな瞬間

インタビュー中に、ロバーツ監督はマイナーリーグでプレーする息子コール・ロバーツ選手からの突然の電話を受け、場の雰囲気が和らぎました。「今インタビュー中なんだ」と嬉しそうに答え、「スイングについて話したい」との息子の言葉に応える姿には、父親としての愛情が溢れていました。コール選手の試合観戦を叶えた際の自慢話をしたロバーツ監督は、観客席でファンの一人としてホットドッグとビールを楽しむ姿を思い出し、「監督としてではなく、単なる父として息子を応援することができた瞬間が、何よりの誇らしい瞬間でした」と微笑んでいました。