不整脈治療の革新
2025-03-16 17:47:22

岡山大学が新型デバイスによる不整脈治療を保険適用へ - 医療機器の進化に期待

岡山大学病院で始まる新しい不整脈治療



岡山大学病院が、心臓に触れずに不整脈を治療する革新的なデバイス——血管外植込み型除細動器(EV-ICD)の保険適用を発表しました。この新しい治療法は、患者にとっての精神的・身体的な負担を大幅に軽減することが期待されています。

従来の治療法の問題点

実施された手術は、国内では保険適用後初のものであり、これにより不整脈患者に新たな選択肢が提供されることになります。従来の植込み型除細動器(ICD)では、リードを心臓内部に固定するため、長期間にわたりリスクが高まることが問題視されていました。

特に、リードの断線や感染、血管閉塞といった合併症のリスクは見逃せないものです。これに対し、EV-ICDはリードが血管の外側に設置されるため、不整脈の検知が容易であり、これらのリスクも大幅に軽減されるのです。

EV-ICDの利点

この新型デバイスの最も大きな特徴は、小型化され、バッテリーが10年以上持続する点です。これは患者の生活の質(QOL)を大きく改善し、生活への影響を最小限に抑えることが実現されています。特に、若年層の患者にとってこの治療法は福音となるでしょう。

実施例と患者の経過

岡山大学では、保険適用になった3月1日から、8人の患者にEV-ICDが植え込まれたとのことです。すでに手術を受けた患者の経過も良好で、医療チームは安心して治療を続けられる体制が整っています。この手術を担当した西井伸洋准教授は、新デバイスの利点を強調し、痛みが少ないだけでなく、耐用年数が長いため、治療後の患者への負担を軽減できると述べています。

まとめ

このように、岡山大学でのEV-ICDによる不整脈治療の開始は、最新医療技術の進展を象徴するものであり、今後も多くの患者に恩恵をもたらすことが期待されます。心臓病・不整脈治療の新たな時代が始まろうとしているのです。今後も岡山大学病院は、地域医療の発展に寄与し続けることでしょう。


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