株式会社HYBE JAPANは、2024年8月に掲げた新成長戦略「HYBE2.0」に基づき、6月1日付で組織改編を行うことを発表しました。この改革の狙いは、日本における事業強化および拡大であり、アーティスト事業のさらなる強化に向けた体制の構築です。
HYBE全体の戦略として、「マルチホーム・マルチジャンル(Multi-home, Multi-genre)」を掲げ、日本、アメリカ、ラテンアメリカに焦点を当て、それぞれの文化や特性を活かした事業展開を進めていく考えです。これにより、各市場でリーダーシップを発揮することを目指しています。
今回の組織改編により、HYBE JAPANは、日本本社としてのプレゼンス向上を図り、アーティストの発掘から育成、価値を高めるためのコンテンツ制作に至るまで、幅広いソリューションを提供していくことを目指しています。
この新たな体制においては、島賢治氏がHYBE JAPAN Chief Labels Officerに、JEFF MIYAHARA氏がChief Creative Officerに就任します。島氏は以前、ソニー・ミュージックなどでアーティストのマネジメントやレーベル運営を行っており、その後は株式会社fearlessを設立し、アーティストのブランド戦略に精通しています。
一方、JEFF MIYAHARA氏は、歴史的なアーティストたちのプロデューサーとしての豊富な経歴を持っており、330組以上のアーティストに対して700曲以上をプロデュースしてきました。特にエンターテインメントとテクノロジーの融合について注力しており、彼の経験がHYBE JAPANのさらなる成長につながることが期待されています。
組織改編の一環として、HYBE JAPANは傘下に複数のレーベルを設立し、それを通じてより多様でリッチなエンターテインメント経験を提供することを計画中です。この動きにより、アーティストの成長を支え、またその活動を日本国内外に広げる「Beyond Japan」というコンセプトを実現するために邁進していく方針です。
島賢治氏は、「日本から世界に通用するアーティストを創出するのが最大の目標です。クリエイティブからマーケティング、ファンクラブ、ECを統合したソリューションを提供し、アーティストの価値を高めていきます」と語ります。
JEFF MIYAHARA氏も、「日本特有の文化やアートが世界に注目される中で、新しいスーパースターを輝かせるための旅路に参画できて光栄です」と述べ、今後の活動に対する期待感を示しました。
このような新体制を通じて、HYBE JAPANは日本のエンターテインメント業界全体に影響を与え、その価値を高めていくことを目指しています。HYBE JAPANの今後の動向には目が離せません。