京都外国語大学の「LinguaLink」が万博に挑む
2025年に開催される大阪・関西万博の準備が進む中、京都外国語大学の「LinguaLink」が計画に大きく貢献しています。「LinguaLink」は同大学の学生による翻訳・通訳サービスで、特に関西パビリオン内の「ICHI-ZA KYOTO ~一座きょうと~」ブースにおいて、多言語化の重要な役割を担っています。
学生の挑戦
このプロジェクトでは、大学の教員による専門的な指導を受けた学生たちが中心となり、京都の魅力を様々な言語で発信すべく日々取り組んでいます。展示内容は万博会期中に毎週更新され、「文化」「食」「産業」「環境」「いのち」「観光」という幅広い分野での展示品を紹介します。
学生たちは、AIを活用した自動翻訳を基本にしつつ、日本語特有のニュアンスや文化的背景を繊細に伝えるため、生成AIを使った機械翻訳の後に内容を丁寧に修正する作業を行っています。ポストエディティングとして一つ一つの草稿を確認し、正確で魅力的な多言語資料を作成することで、国内外の来場者に京都の素晴らしさをしっかりと伝えられる資料に仕上げています。
技術と人の感性
このプロジェクトを通じて、学生たちは翻訳業務における技術の進化と人間らしい感性の融合がいかに重要であるかを学んでいます。また、実践的なスキルを磨くことで、国際的な場で活躍する人材へと成長することを目指しています。
LinguaLinkとは
「LinguaLink」は、京都外国語大学が運営する翻訳・通訳人材バンクです。様々な行政や企業、団体からの依頼を受け、学生たちはその実績を積みながら社会に貢献しています。学生にとっては貴重な学びの場であり、同時に地域社会にも寄与する重要な役割を果たしています。
今後も「LinguaLink」は、学生たちが積極的に国際交流に関わる機会を提供し、さらなる成長を促進することを目指しています。京都の魅力を多国籍に伝えるこの取り組みは、万博を訪れる多くの人々にとって、特別な経験となることでしょう。是非、多言語化された資料を手に取り、京都の魅力を体感してください。