おにぎり愛好家が多い日本の現実
日本人の国民食とも言えるおにぎり。その人気の秘密について、株式会社mitorizが実施した最新の調査データをもとに掘り下げていきます。調査によると、
おにぎりが「好き」と答えた割合は94.8%という結果が出ており、その中でも特に30〜50代からの支持が強いことがわかりました。この世代の人々は「とても好き」と答える割合が5割を超え、おにぎりの愛好家が多いことを示しています。
おにぎりを手作りする家庭
おにぎりに対するニーズは、市販品を利用するだけではありません。「月に1回以上おにぎりを手作りする」という回答が約半数に達していて、特に「たまに作る」と答えた人が31.7%を占めました。自宅での手作りおにぎりは、家庭の味を楽しむための一つの方法として根付いているようです。月に1〜2回程度おにぎりを購入する人も多く、その割合は37.7%にのぼります。一方で、週に1回以上購入しているという人は29.9%で、定期的におにぎりを楽しんでいる姿が見受けられます。そうした中で、定期的に買いたくなる理由の一つは、やはり
具材の種類や
価格でしょう。
購入時の重視点
調査結果から明らかなのは、購入時に重視されるポイントです。「具材の種類」が76.4%で最も注目され、次いで「価格」が69.1%という結果になりました。この2点は、商品選びにおける重要な判断基準であり、消費者が何を求めているのかが浮き彫りになっています。特に、近年の食品価格の高騰を受けて、これらの意識が変化した可能性もあります。全体の93.3%が、おにぎりの値上がりを実感しており、これは非常に注目すべき点です。価格上昇を肌で感じているにもかかわらず、「とくに変わっていない」と回答した人も34.7%を記録しており、既存のライフスタイルを守ろうとする方々が多い様子が伺えます。
おにぎりの価格帯
おにぎりに対する価格意識を見てみると、コンビニやスーパーで買う場合は
100〜130円未満が49.7%となり、手頃さが求められていることが示されました。この価格帯が多くの消費者にとって、心理的なボーダーラインとなっていることがわかります。一方で、専門店の場合は「200〜300円未満」を選ぶ人が46.9%と、一定の価格に対する期待が見受けられました。
結論
おにぎりは日本人の心の中に深く根付いている食文化であると言えます。高騰する価格に対する懸念はあれど、その価値を見出して楽しむ人々が存在することで、今後もおにぎりの人気は衰えないことでしょう。この調査結果は、消費者が何を求め、どのように生活しているのかについて興味深い知見を提供しています。おにぎりを通じて、日本の食文化や消費行動を再発見する良い機会になるかもしれません。