新時代の危険検知システム「Flare eye」
近年、私たちの暮らしの中でリチウムイオン電池が広く利用されていますが、これに伴って火災のリスクも増大しています。特に、廃棄物処理施設では、誤って廃棄されたリチウムイオン電池が火災の原因となるケースが多く見られます。実際に、廃棄物処理施設で発生する火災は関連火災の半数以上を占めるほどです。
このような社会的な課題に対処するために、モリタ宮田工業株式会社と株式会社モリタ環境テックは新たな危険検知システム「Flare eye」を開発しました。このシステムは、火災の初期兆候をいち早く検知し、人的被害や地域インフラへの影響を最小限に抑えることを目的としています。本システムは2026年1月より販売スタート予定です。
Flare eyeの特長
「Flare eye」は、廃棄物処理施設に特化した設計が施されており、以下の特長があります。
1. リアルタイム監視
可視カメラ、赤外線カメラ、紫外線センサーの三つの情報を組み合わせて、火災の発生をリアルタイムで監視します。火災を初期段階で確認した際には即座に警報が発報されるため、迅速な対応が可能です。
2. 異常検知とループ再生機能
異常が検出されると、その時点の映像が自動的に録画され、ループ再生機能によって異常の見逃しを防ぎます。この機能は、未然に火災を防ぐだけでなく、発生した原因の確認にも役立ちます。
3. フレキシブルな価格設定
「Flare eye」の販売価格は、施設の規模やレイアウト、仕様により異なるため、個別見積となります。具体的な情報については、お気軽にお問い合わせいただければと思います。
今後の展開
今後もモリタグループは、「Flare eye」と消火設備を組み合わせた、より効果的な防火ソリューションの開発を進める予定です。この取り組みを通じて、廃棄物処理施設の火災リスクを低減し、地域社会の安全性や安定した事業運営に貢献していきます。
「Flare eye」は、現代の廃棄物処理施設に必要不可欠なシステムと言えるでしょう。これからの時代、より安全で持続可能な社会の実現に向けて、我々は最前線で技術革新を続けていきます。