「サステナビリティの未来を探る「グリーンキー」授賞式とシンポジウム
2026年2月17日、「世界観光レジリエンスの日」にあたるこの日、京都リサーチパークで、国際エコ認証プログラム「Green Key(グリーンキー)」に新規取得、または更新した宿泊施設を対象とした授賞式が開催されました。このイベントは、一般社団法人JARTAが主催し、北海道から沖縄まで全国の17の宿泊施設が一堂に会しました。近年、サステナビリティへの関心が高まる中、多くのホテルが認証を取得し、会場は熱気に満ちていました。
開会挨拶と目的
式典は、京都府旅行業協会の会長である森野茂さんの開会の挨拶からスタートしました。続けて、一般社団法人JARTAの理事である高山傑さんが、Green Keyを通じた観光産業のレジリエンス強化とサステナブルな観光の重要性について話しました。また、兵庫県旅行業協会の会長、菱田良平さんからの祝電が寄せられ、式典の雰囲気をさらに盛り上げました。
高山理事は、「Green Keyは単なる認証取得ではなく、実際に現場での行動を変えるプロセスを意味します。今日の取り組みを通じて、日本の観光業界が国際基準を実装する段階に移行したことを実感しています」と語りました。
取得施設による取り組み
会の第1部では、17の認証施設がそれぞれの取り組みを発表しました。環境負荷の低減、地域との連携、従業員教育など、さまざまなアプローチでサステナビリティを推進している様子が共有されました。特に、
- - 環境負荷軽減
- - 従業員意識の向上
- - コスト面での効果
- - ゲスト評価の向上
- - 地域やサプライヤーとの連携強化
といった経営面における波及効果が具体的に示され、参加者同士の知識共有が促進される場となりました。
当日出席したのは以下の17施設です:
- - 扉温泉明神館
- - シェラトン鹿児島
- - ザ・リッツ・カールトン大阪
- - ウエスティンホテル東京
- - アロフト東京銀座
- - HOTEL THE FLAG 心斎橋
- - ウェスティンホテル大阪
- - アンテルーム那覇
- - メルキュール札幌
- - アロフト大阪堂島
- - JWマリオット・ホテル奈良
- - モクシー東京錦糸町
- - コートヤード・バイ・マリオット福井
- - イビススタイルズ京都四条
- - メルキュール京都ステーション
- - イビススタイルズ京都ステーション
- - イビス大阪梅田
各施設のプレゼンテーションは、新たなアイデアや課題に焦点を当て、深く議論が行われました。
ゲストスピーカーの専門講演
第2部では、国内外のサステナブル認証の専門家が招かれ、それぞれの制度の特長や国際的な動向について講演を行いました。講演には、一般社団法人サステナブル・ラベル協会の山口真奈美さん、FSCジャパンの西原智昭さん、レインフォレスト・アライアンスの一倉千恵子さんが参加し、観光業界におけるサステナビリティの実現について貴重な知見が共有されました。
授賞式と今後の展望
第3部の授賞式では、今年新規取得または更新を果たした宿泊施設が表彰され、会場は祝福の雰囲気に包まれました。この年、グリーンキーを取得した施設は昨年度を大きく上回る数となり、国内でのサステナブルな取り組みが急速に広がっていることが伺えました。特に、日本の独立系ホテルや多様な宿泊施設が新たに参入してきたことも特徴的です。
式典の最後には、JARTAの代表理事である阿部由香さんが、今後の日本におけるサステナブル観光の展望と、グリーンキーが果たす役割についてメッセージを送りました。
グリーンキーの意義
グリーンキーは環境教育財団(FEE)が運営する国際的に認知されたエコ認証プログラムで、持続可能な観光業とホスピタリティ業界における環境責任の重要な基準となっています。JARTAは日本におけるグリーンキーのナショナルオペレーターとして、審査や啓発活動を通じて、国際基準と日本の観光産業をつなぐ役割を果たしています。参加者は、それぞれの業務を通じてサステナビリティの意義を再確認し、持続可能な観光の実現に向けた意識をより一層高める機会となりました。