スコットランドのヘルステック通商使節団が来日
2025年の大阪・関西万博に向けて、スコットランド政府及び駐日英国大使館、スコットランド国際開発庁(SDI)が貿易使節団を派遣します。この使節団は、スコットランドの革新的なヘルステック分野を紹介することを目指し、医療機器関連の見本市に出展します。
使節団には、スコットランドの保健福祉担当大臣であるニール・グレイ氏や、スコットランドのヘルステック企業のリーダーたちが参加し、彼らの先進的な技術や取り組みを広めるために国内外のイベントでプレゼンテーションや講演を行います。特に注目すべきは、スコットランドの豊富な医療革新の歴史であり、200年以上にわたる経験が彼らの技術を支えています。
ヘルステック分野の先端技術を紹介
スコットランドは皮下注射器の開発や、AIを用いたヘルスケアの実用化に取り組んでおり、遠隔医療やリアルタイム健康モニタリングの技術で世界的な課題に対してソリューションを提供しています。本使節団は、これらの革新技術を広く公表し、日本企業や医療関係者との連携を強化することを狙っています。
日本との持続可能な関係の構築
使節団は、パネルディスカッションやネットワーキングイベントを通じて、スコットランドの企業と日本の業界関係者との長期的なパートナーシップの育成を期待しています。また、スコットランドでの優れた官民連携の事例も紹介され、国際社会におけるスコットランドの貢献が伝えられる予定です。
主要なイベントスケジュール
使節団は東京を訪れ、キヤノン株式会社との意見交換を行います。その後、駐日英国大使館にて「スコットランドのヘルステック・イノベーション・エコシステム」や、日本との協力分野に関するパネルディスカッションを開催します。
特に注目されるのは、6月25日から27日までインテックス大阪で開催される「Japan Health 2025」です。ここでは、スコットランドに焦点を当てた基調講演が行われ、全国の企業との連携を深める機会となります。さらに、6月26日には大阪・関西万博の英国パビリオンにて「Scotland Day」が開催され、「日本とスコットランドのイノベーションの連携」がテーマのパネルディスカッションも予定されています。
スコットランドの企業紹介
使節団には多くの注目すべき企業が含まれています。例えば、「Touchlab」は電子皮膚技術を用いたロボット工学企業で、触覚を持つロボットを開発しています。また、「Konpanion」は感情支援ロボットを開発し、心の健康の向上に寄与しています。さらに、「Nami Surgical」や「iGii」など、医療の現場での応用が期待される技術を持つ企業も参加しています。
おわりに
スコットランドのヘルステック通商使節団の来日は、日本との関係を今後より一層深めるための重要な一歩です。万博を通じて、両国の企業や研究機関が協力し合う新たなビジネスチャンスが生まれることが期待されます。この歴史的な機会をぜひお見逃しなく!