大阪万博の挑戦
2025-06-17 13:48:35

難聴当事者が大阪万博でのスピーチに挑戦する意義

難聴当事者の声が世界へ‥大阪・関西万博でのスピーチ



生まれつき耳が聞こえないという難聴の体験は、一般的な生活の中では様々な壁を伴っています。しかし、この障害を乗り越える象徴ともいえる存在が「人工内耳」です。その人工内耳を通じて新たな音の世界と出会った池田優里さんは、2025年6月29日に開催される大阪・関西万博のオーストラリアパビリオンで「Power of Speech」イベントに登壇します。この貴重な機会は、彼女が自身の経験を世界に発信する重大な舞台となることでしょう。

人工内耳について



人工内耳(Cochlear Implant)は、高度または重度の感音性難聴の方に向けた医療機器です。耳の損傷部分を迂回し、聴神経を直接刺激することで、音をより明瞭に、そして大きく感じられるようにすることができます。補聴器では十分な効果を得られない方にとっては、非常に重要な選択肢となっています。

確かに、人工内耳は世界中で多くの人々に利用されるようになりましたが、日本においては療育支援や情報提供の体制が地域ごとに異なるため、制度や支援面での課題が残されています。そのため、池田さんが登壇することで、こうした問題をより多くの人に知ってもらい、意識を高めるきっかけとなるのです。

スピーチイベントの目的



「Power of Speech」はオーストラリアの非営利団体The Shepherd Centreが主催する国際的なスピーチイベントです。ここでは、人工内耳を装用した子どもや若者たちが、自らの体験を通じて社会に“声”を届けることが目的とされています。このイベントに参加することで、池田さんは自らの経験が他者にとって希望になるかもしれないと感じています。

このスピーチは、難聴当事者だけでなく医療専門家や教育者、保護者など、多くの来場者に向けて行われます。参加者の中には耳鼻咽喉科医や言語聴覚士、さらにオーストラリア大使館などの関係者も含まれており、その影響力は計り知れません。

具体的なイベント概要



  • - イベント名:Power of Speech
  • - 日時:2025年6月29日(日)11:30〜14:00
  • - 会場:大阪・関西万博 オーストラリアパビリオン
  • - 形式:招待制(約100名)
  • - 登壇者:日本とオーストラリアから選ばれた人工内耳ユーザー5名
  • - 内容:スピーチに続いて、パネルディスカッションが予定されています。このディスカッションでは、日本の医療専門家や難聴児の保護者、豪州の人工内耳企業からの代表者が登壇し、実情に基づいた意見交換が行われる予定です。

Bridge Heartの活動



一般社団法人Bridge Heartは、聴覚障害児とその家族が情報や支援を受けられるようにするプラットフォームです。療育情報の発信や専門家との連携イベントを通じて、聴覚障害を持つ子どもたちがより良い未来を切り開けるようサポートしています。池田さんのスピーチは、Bridge Heartが目指す社会の実現にも深く関わるものです。

連絡先とリンク



難聴という壁を乗り越えて、新しい音の世界と出会った彼女の挑戦が、どのように広まり、社会に変革をもたらすのか、注目が集まります。


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