パンダの竹でいのちの循環
2025-07-24 12:50:27

アオリイカの産卵がパンダの竹を支えに!岸和田と白浜の新たな取り組み

アオリイカの産卵がパンダの竹を支えに!岸和田と白浜の新たな取り組み



アドベンチャーワールド(和歌山県白浜町)では、ジャイアントパンダの食べ残した竹がアオリイカの産卵床に再利用されるプロジェクトが進行中です。今年も産卵が確認され、4年連続の成功となりました。

いのちの循環のメカニズム


このプロジェクトでは、ジャイアントパンダが食べた竹の残りを利用して、アオリイカの産卵環境を作っています。実際、竹の設置は今年6月に行われ、多くの卵塊が確認されました。特に、京都大学白浜水族館では、今年も卵塊の一部を展示し、孵化する様子を訪れる人々に披露しています。

岸和田市での新たな設置


岸和田市でも、この取り組みが始まりました。地元の漁港に7月3日に21基の産卵床が設置されました。これは、パンダたちが食事を終えた後の「最後の竹」を活用したもので、小学校の児童と一緒に製作された産卵床です。地元の竹が新しいいのちを育む場となることが期待されています。

展示や放流の詳細


京都大学白浜水族館では、産卵床に出来た卵塊を水槽内で観察でき、運が良ければ卵から孵化する瞬間を目撃できるかもしれません。

  • - 展示期間: 2025年7月2日(水)~10月下旬
  • - 開館時間: 午前9時~午後5時
  • - 孵化と放流: 水槽内の孵化が始まると、稚イカが海に放流されます。昨年は705匹が近海へ放流されました。

環境保全への影響


このプロジェクトは、海の環境保全にも寄与しています。近年、アオリイカが適した産卵地を減らしているという問題がありますが、パンダの食べ残した竹を利用することで、その海域の生態系を改善する一助となっています。また、竹には多様な生物が集まり、海中の栄養循環に寄与している可能性も考えられています。

未来への展望


今後このプロジェクトでは、岸和田市および白浜町の漁港に設置した産卵床の状況を継続的にモニタリングします。さらなる調査として、環境DNA調査も計画されており、海中にいる生物の多様性を把握するための手法が導入されます。

まとめ


ジャイアントパンダの食事が新たないのちを育むための資源となり、岸和田市での新たな取り組みによって、地域の皆様とも連携しながら持続可能な環境を求めて行く姿勢が評価されています。このプロジェクトは単にアオリイカの繁殖を助けるだけではなく、地域の教育や環境保全においても多様な効果をもたらすことが期待されています。これからも地域との結びつきを大切にし、さらなる循環型社会の実現に向けて取り組んでいくでしょう。


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