直木賞候補作紹介
2025-12-11 09:42:59

嶋津輝の新作『カフェーの帰り道』が直木賞候補に!

嶋津輝の新作『カフェーの帰り道』が直木賞候補に!



直木賞の候補作が発表され、嶋津輝の短編集『カフェーの帰り道』が名を連ねました。彼の作品は、時代を超えた女性の物語を優しく描写しており、今回は大正から昭和にかけて、東京・上野に位置するカフェーで働く女給たちの日常を中心に展開しています。彼女たちの生活や思想、そして彼女たちが抱える葛藤を通して、百年前の女性たちの姿が見えてきます。

『カフェーの帰り道』の魅力



本作には、個性豊かな女給たちが登場します。彼女たちは「カフェー西行」という名の小さなカフェーで、客を迎えながらそれぞれの人生を歩んでいきます。竹久夢二風の華やかな化粧を施し、注目を集めるタイ子、作家を目指しつつ壁にぶつかるセイ、周囲に愛されながらも嘘をつく美登里、そして新米の園子が織りなす物語は、時代背景が色濃く反映されています。

この本は、時代の変遷とともに女性たちがどのように生きたのか、彼女たちの選択と成長を描き出します。彼女たちはそれぞれの夢を抱えながらすれ違い、やがて自らの道を見つけていきます。例えば、タイ子は自身の感受性を大切にし、セイは崖っぷちでの奮闘を描いています。これにより、読者は彼女たちの生き様に共鳴し、感情移入を覚えることでしょう。

実際の発売日と書誌情報



『カフェーの帰り道』は、2025年11月12日に東京創元社から刊行される予定です。装丁は鈴木久美氏が手がけ、カバー画には「美術海」(C)芸艸堂が使用されています。本書の判型は四六判仮フランス装で、228ページ、価格は1,870円(税込)です。ISBN番号は978-4-488-02936-4です。

嶋津輝の作家人生



著者の嶋津輝は、1969年に東京都で生まれました。彼は2016年に「姉といもうと」でオール讀物新人賞を受賞し、その後、短編集『スナック墓場』で書籍デビューを果たしました。また、23年には、長編『欅がけの二人』で直木賞の候補に選ばれるなど、目覚ましい活躍を見せています。「猫はわかっている」や「私たちの特別な一日冠婚葬祭アンソロジー」など、多くの作品に参加しており、その文才は広く認知されています。

まとめ



嶋津輝の最新作『カフェーの帰り道』は、単なるフィクションを超えた、歴史の生の一端を垣間見ることができる貴重な作品です。直木賞の選考会は2026年1月14日(水)に行われる予定で、多くの読者からの注目が寄せられています。彼のこれからの展開に、大いに期待が寄せられています。ぜひ皆さんも、彼の作品に触れてみてください。


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