渋谷慶一郎とサー・ウェイン・マクレガーが挑む新作舞台、妹島和世の美術も注目

渋谷慶一郎 × サー・ウェイン・マクレガー国際共同制作プロジェクト

音楽界の革新者、渋谷慶一郎氏が率いる「アタック・トーキョー株式会社（ATAK）」が、名振付家サー・ウェイン・マクレガー氏との国際共同制作を発表しました。このプロジェクトは、2027年に世界初演を迎え、舞台美術には著名な建築家妹島和世氏が参加します。

プロジェクトの概要

本作品は、渋谷慶一郎氏が作曲を担当し、演出および振付はサー・ウェイン・マクレガー氏が手掛けます。音楽、ダンス、舞台美術、さらにはAIやテクノロジーといった多様な要素を組み合わせた総合芸術作品として位置づけられています。また、マクレガー氏が率いる「カンパニー・ウェイン・マクレガー」のダンサーに加え、渋谷氏が製作したアンドロイド・「マリア（ANDROID MARIA）」も出演することが予定されています。

渋谷とマクレガーのコラボレーションは、文化やジャンルを超えた試みとして注目を集めるでしょう。「アンドロイド・マリア」は、AI技術を搭載した新しい形のアンドロイドで、多言語での会話が可能。人間の表現や感情を新たな角度から提案し、観客に新しい体験をもたらすことを目指しています。

妹島和世氏の舞台美術

舞台美術には、国際的に名を馳せる建築家三星島和世氏が関与します。受賞歴も豊富で、ヴェネツィア・ビエンナーレをはじめとする多くの賞を受けている彼女の作品が、どのように舞台に命を吹き込むのか、期待が高まります。妹島氏は、空間を創造することで作品のテーマやメッセージを強調し、視覚的なインパクトを与えることでしょう。

大阪での初共演

このプロジェクトの重要なステップとして、数日前に大阪で渋谷氏と「カンパニー・ウェイン・マクレガー」のダンサーによる初のコラボレーションが実施されました。このイベントは、今後の創作に向けた重要な試みとなり、さらなるクリエイティブな展開が期待されています。

今後の予定と展望

今後、プロジェクトに関する詳細は2026年に発表される予定です。この国際共同制作の準備はすでに本格的に始まっており、その進捗や活動は、多くの若手アーティストにも刺激を与えることでしょう。特に、文化芸術活動基盤強化基金の助成を受け、次世代のクリエイター支援にも積極的に取り組む計画です。

渋谷慶一郎氏は、記者会見の場で以下のように語りました。「Studio Wayne McGregorとの新作が実現することがとても嬉しいです。妹島さんとのコラボレーションが、どのような素晴らしいものを生み出すか今から待ち遠しいです。」

このプロジェクトは、渋谷氏とマクレガー氏の先端的なアプローチが交差する場でもあり、彼らの作品がどのように舞台表現の未来を切り拓いていくのか、期待が高まります。