2025年大阪・関西万博におけるチリ館の成功
2025年10月13日、大阪・関西万博が華々しく閉幕を迎えました。本万博では、チリ館が特に注目を集め、開催期間中に200万人以上の来場者を迎えるという成果を上げました。ここでは、チリ館の魅力的な出展内容や、国際的な発信活動について詳しく振り返ります。
来場者数の驚異的な実績
チリ館は184日間にわたり、わずかに日平均約12,000人の来場者を動員し、歴史的な集中度を達成しました。この間、チリ館は博覧会国際事務局(BIE)からの「公式参加者褒賞」の「テーマ解釈」部門で銅賞を受賞し、その成果が実証されました。この賞は、165の国や国際機関の参加者を対象にしたもので、チリの存在感は特に際立っていました。
大人気のチリ産ワインとリキュールの試飲会
チリ館の一大イベントとして毎日開催されたのが、チリ産のワインやピスコ、スピリッツの試飲会です。延べ9,000人以上の来場者がこの試飲会を楽しみ、合計2,000本以上のアルコールが振る舞われました。訪問者たちはこの機会を利用して、地域ごとの風味の違いを体感し、SNSでも大きな反響を呼びました。
国際的なイメージの強化
チリの国際的なイメージを高めることは、出展の主要な目的の一つでした。メディア露出による広告換算価値(AVE)は100万米ドルを超え、全世界の10億人以上にアプローチしたとされています。著名人の訪問や文化的なイベントも数多く行われており、その代表例として、チリナショナルデーや文化公演には25以上のアーティストが参加しました。
文化と産業の融合
チリ館では、「マクン」「人々を包むチリの織物」と題した展示が特に注目を集めました。これは、マプチェ語で「保護する衣」を意味するもので、チリの先住民族文化を象徴していました。また、先進的な建築技術と組み合わせたこの作品は、持続可能な未来を見据えています。
多彩なテーマウィークの実施
チリ館では、「農産食品」「天文学」「観光」など多様なテーマに基づいた20のテーマウィークを設定。そこには、各界の専門家による講演や、文化公演、展示が行われ、来場者との交流も深められました。このような工夫が、チリの文化的、産業的な魅力を伝える手助けとなりました。
官民の連携による運営
チリ館は、外務省やProChileを主導に、130以上の団体の協力のもとで運営され、その中には主要経済団体や企業も含まれています。また、チリと日本のビジネスモデルの強化を目的とした300回以上の会合が開催され、戦略的な連携も実現しました。
最後に
大阪・関西万博でのチリ館の成功は、世界中にチリの文化やイノベーション、美しい自然を発信できたことを証明しました。チリ代表団のコミッショナー・ジェネラルであるパウリナ・ナサル氏は、この役割を果たせたことを誇りに思っており、今後もチリの文化が多くの人に愛され続けることを願っています。今後のチリ館に関する情報は、公式Instagramにて随時更新されます。