大阪・関西万博で手話を学び、ろう者との共存を考える3日間
2025年6月27日から29日にかけて、大阪で開催される「大阪・関西万博」では、手話の普及とろう者との理解を深めるためのユニークな取り組みが行われます。NPO法人Silent Voiceが出展するこのブースでは、手話を通じて聴者とろう者が互いに交流できる体験型の企画が用意されています。
手話施策推進法の背景
近年、手話の重要性が社会で認識されつつあり、2025年6月には「手話施策推進法」が施行されます。この法律により、手話が独自の言語として認められ、聴者とろう者が共存する社会を目指しています。Silent Voiceはこの法律の後押しを受け、「#手話の種まきプロジェクト」と題して、万博で手話を学ぶ機会を提供します。
体験型のハンズオン
万博会場のEXPOメッセ(WASSE)では、一般来場者や企業関係者が参加できる「手話名前チャレンジ」を実施します。このプログラムでは、ろう者から直接手話を学び、自分の名前を手話で表現する体験ができます。達成した方にはデジタルスタンプが与えられ、さらには「サインネームチャレンジ」や気になる手話単語を一緒に覚えることも可能です。また、初めての方でも安心して参加できるように、最新のコミュニケーション支援ツールも用意されています。
手話通訳サービスの提供
会場内では、手話通訳士が常駐しており、来場者が求める手話通訳サービスに応じて同行します。手話通訳の案内は明確な表示がされており、誰でも気軽に申し出ることができる体制が整えられています。
ろう者との交流を楽しむ
ろう者や難聴者の方も楽しめるイベントが数多く用意されており、聴者の方にもぜひ体験していただきたい内容です。手話に不慣れな方でも、スタッフが丁寧に筆談や視覚的なサポートを行いますので、安心してブースに立ち寄ることができます。さらに、スタッフが着用するオリジナルの万博ユニフォームは、ろう難聴児が制作したもので、目を引く黒のシャツが特徴です。
NPO法人Silent Voiceの取り組み
Silent Voiceは、ろう者と聴者が共に生きる社会の実現を目指すNPO法人で、教育と就労支援に力を入れています。特に、ろう難聴児のための放課後等デイサービス「デフアカデミー」やオンライン学習サービス「サークルオー」など、様々な事業を展開し、社会の中での彼らのコミュニケーション能力を高め、孤立を防ぐための支援を行っています。
参加を通じた学びの機会
2025年の万博に参加することで、手話を学び、ろう者との共存について深く考える機会となります。「#手話の種まき」を通じて、多くの人が手話に親しみ、さらに理解が広がることを期待しています。この機会に参加し、手話の楽しさを感じてみませんか?
大阪・関西万博は、多様性の中で共存する社会の実現に向けた一歩を示す素晴らしい機会です。皆様のご参加を心よりお待ちしております。