広谷勇樹の写真展「羽化、環の狭間にたゆたう」
2025年11月18日から12月1日まで、ニコンプラザ東京で、12月11日から24日まで、ニコンプラザ大阪で開催される広谷勇樹の写真展「羽化、環の狭間にたゆたう」。本展では、作家が意識する「狭間」をテーマに、彼の感性が表現された豊かな作品が並びます。
狭間を意識する作家の思い
広谷は、「狭間」という目に見えない空間を意識するようになったと語ります。自分と他者、親と子、写真とその先の何か。このようなさまざまな狭間が、意識の中に息づいていることを彼は感じています。展示される写真は、彼が歩んできた旅の記録であり、それぞれ異なる狭間の断片が具現化されています。
作家は、写真を通じてその不確かな存在を表現することを目指し、特に「偶然」と「必然」が交わる瞬間を強調しています。その瞬間こそが、彼にとっての不思議な力を宿した瞬間であり、見る人に何かを感じさせるきっかけとなるでしょう。
展示の概要
本展は「生死一如」をテーマにしており、生と死を単なる対立と捉えず、循環する命として流れる様子を表現しています。全体の構成は生命の流れをイメージしており、各写真は特定の狭間に現れる断片として提供されます。これによって、観覧者は生命の本質や感情が漂うその癖のある空間を感じ取ることができるのです。
プロフィール:広谷勇樹
広谷勇樹は1987年に大阪で生まれた写真家です。彼は様々な活動を通じて、カメラメーカーとのタイアップや雑誌への掲載、写真講師、個展開催など傑出したキャリアを築いてきました。独自のプロジェクトを通して、偶然と必然が交差する瞬間を独自に解釈し、作品にこめています。現在、彼は写真集の出版や個展の開催に熱心に取り組んでいます。
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THE GALLERYについて
ポテンシャルが高い写真芸術の普及を目指し、2017年に東京と大阪に設立された「THE GALLERY」。ここでは、ニコン機材を使って製作された著名な写真家の高品質な作品が展示されています。企画展の他、ニッコールクラブの会員展や写真団体展など、多岐にわたるイベントも行われています。
ぜひ、この機会に広谷勇樹の作品に触れ、彼が描く「狭間」の世界をご堪能ください。心に響く写真たちが、あなたを待っています。