愛猫の健康を守るための歯みがき実態を探る調査結果
最近、上池台動物病院グループが実施した猫の歯みがきに関するアンケート調査の結果が発表されました。調査対象は318名の猫の飼い主で、その結果からは愛猫の歯みがきに対する飼い主たちの意識と実態が浮かび上がっています。
実施頻度は不十分
調査では、愛猫の歯みがきの頻度について質問したところ、最も多かったのは「月に1〜3回程度」で、27.7%がこれに該当しました。また、「ほとんど行っていない」と答えた飼い主も26.4%を占め、合わせて54.1%の飼い主が定期的な歯みがきに取り組んでいない実情が明らかになりました。理想的には毎日、または週3回以上が推奨されていますが、実際にはこのペースを維持できている飼い主は少数派のようです。
短時間での実施が主流
次に、歯みがきにかける時間を尋ねたところ、最も多くの飼い主が「30秒〜1分以内」と答え、短時間で済ませていることが分かりました。歯みがきは無理に長時間続けるよりも、猫が嫌がらない範囲での継続が重要です。この短時間ケアが主流である一方で、時間が短い理由には「嫌がる」「やり方が不安」などの課題が関連していると考えられます。
猫が嫌がることが最大の壁
「愛猫は歯みがきを嫌がりますか?」という問いには、81.2%が「嫌がる」と答えました。この結果は、ほぼ全ての飼い主が愛猫の歯みがきに苦労していることを示しています。猫が嫌がる場合は、いきなり歯ブラシを使うのではなく、口元に触れることから始めるなど段階的なアプローチが推奨されています。最初は前歯など触りやすい部分から磨くことが、猫の負担を軽減し、継続の助けになるでしょう。
課題はやり方や効果への不安
さらに、「愛猫の歯みがきで大変な部分」を複数回答で尋ねたところ、「嫌がる/暴れる/逃げる」という回答が最も多く240件あり、次いで「今のやり方が正しいのかわからない」が122件、「うまく磨けない」が108件と続きました。特に「やり方の不安」「効果が出ているかわからない」という課題が上位にランクインしていることで、多くの飼い主が情報不足を感じていることが伺えます。
動物病院への相談は少数派
最後に、過去に口腔ケアで動物病院に相談または処置を受けたことがあるかどうかを尋ねたところ、「ない」と答えた飼い主が87.1%という結果となり、相談や適切なサポートを受けている飼い主はわずか12.9%にとどまっています。家庭での問題を抱えながらも動物病院に相談する人が少ない現状は、飼い主と愛猫の健康のために改善が求められます。
結論
愛猫の歯みがきに取り組む飼い主たちが直面するさまざまな課題が明らかになった今回の調査。また、愛猫の健康を守るためには、まずは少しずつでもケアから始め、逐次的なアプローチを心掛けることが必要です。さらに、動物病院での相談や専門家からのアドバイスを受けることが、飼い主の不安を軽減し、愛猫の歯と全体的な健康を守るための一手となるでしょう。今後も愛猫と共に健康的な毎日を過ごすために、継続的なケアを心がけていきたいですね。