SOXAIが描く新たな健康づくりの未来
株式会社SOXAI(ソクサイ)が国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の支援を受け、パーソナルヘルスケアの次なる革新に挑戦するプロジェクトを始めました。その名も「予防・健康づくりの社会実装に向けた研究開発基盤整備事業」。この取り組みは、非医療デバイスを活用し、個人に最適化された睡眠改善を科学的に検証するものです。
背景と目的
昨今、労働生産性やメンタルヘルスの重要性が高まる中で、睡眠問題は現代人にとって大きな課題となっています。SOXAIは、スマートリングと専用アプリを使用して、従業員の睡眠データを日々収集。各個人に合わせた睡眠改善介入を行い、その効果を実証的に検証します。この研究は、従来のウェアラブルデバイスの課題を克服し、より精度の高いデータに基づくアプローチを目指します。
これまで、睡眠と労働パフォーマンスとの関連性は、東京大学との共同研究で明らかにされています。この知見を生かし、SOXAIは効果的な睡眠支援モデルの確立に向けた大規模な介入を実施します。
研究の具体的な展開
このプロジェクトでは、軽量でコンパクトな「SOXAI RING」を使った段階的実証を行います。小規模試験(60名)から始まり、大規模試験(最大200名)へと拡大していく予定です。この過程で、メンタルヘルスやプレゼンティーズム(労働中のパフォーマンス)改善への影響を科学的に明らかにし、健康経営支援サービスとのAPI連携を進めることで、産業界全体での社会実装を加速させることを目指します。
SOXAI RING 2 の登場
さらに、SOXAIは2025年12月10日に日本発の新モデル「SOXAI RING 2」を発売予定です。この新たなスマートリングは、精度の高い光電容積脈波(PPG)センサー「Deep Sensing™」を搭載し、身体状態の変化をより正確に可視化できるようになります。世界最細の6.7mmというデザインに加え、最大14日間の長時間使用が可能で、より快適に装着できます。これにより、ユーザーは長時間にわたり健康管理を続けることができます。
今後の展望
SOXAIの取り組みは、従来の民間主導では難しかった大規模な介入研究を実現し、働く世代の健康問題解決につなげることを目指しています。研究機関や行政、企業と協力しながら、国産デバイス発の予防医療を推進し、持続可能なヘルスケアの実現に寄与していく所存です。
私たちの健康は自己管理だけでは解決できない時代に突入しています。SOXAIが示す新しいヘルスケアの形に注目しましょう。