高齢者の終身サポートを強化する株式会社あかり保証の新たな資金調達

大阪を拠点として活躍する株式会社あかり保証が、約1億3000万円の資金調達を成功させました。これにより、同社の累計調達額は約2億1000万円に達します。この資金は、専門家チームと共に高齢者を対象にした身元保証サービスや終身サポート事業のさらなる拡充を図るために使用されます。

信頼できる専門家集団が支えるサービス

あかり保証は、弁護士、司法書士、ケアマネジャーなどの専門家で構成されるチームとともに運営されています。これにより、国のガイドラインを遵守しながらも、高齢者が安心して利用できるサービスを提供しています。資金調達の引受先には、かんぽNEXTパートナーズ株式会社や池田泉州キャピタル株式会社など、信頼性のある企業が名を連ねています。

今後の展望とサービスの拡充

2025年8月には東京本店を新たに開設する予定で、今後は他の都市への支店展開も計画されています。東京を起点に、さらなる地域へのサービス展開を進めることで、日本全国の高齢者に対して高品質な終身サポートを提供する旨を掲げています。

この事業では、特に夜間の連絡対応や緊急時の駆けつけといった「人」によるサービスが重要視されています。現在も全国で高齢者の身元保証のニーズは増加しており、そのニーズに対する供給が間に合っていないのが現状です。この課題を解決するため、あかり保証は大阪や東京以外の地域にも目を向け、サービスの提供を拡大する計画です。

高齢化社会がもたらす課題

高齢化が進む日本においては、特に70代以上の単身高齢者が急増。2020年に900万世帯を超える単身高齢者が存在し、今後2040年にはその数が1000万を超えると予測されています。おひとり様高齢者が必要とする入所施設や医療機関での保証人が求められる課題が増え、保証人を用意できないことで必要なサービスを受けられないケースも多発しています。

清水社長は、2年前に「保証人がいないために施設に入れない」という声を受け、その問題への解決に取り組み始めました。そして、弁護士としての経験を基に、信頼できる業者の必要性を感じ、「あかり保証」を設立。地元の金融機関や他の専門家との連携を強め、今後も高齢者が安心して老後を過ごせる仕組みを整えます。

全国規模の業界団体設立へ

あかり保証は、この1年、業界の健全化が求められる中、全国規模の業界団体「全国高齢者等終身サポート事業者協会」の設立に向けた準備を進めてきました。2025年11月には設立記念フォーラムも予定されており、これにより透明性の高い業界を目指します。この協会は、厳格な入会規定を設けており、優良な事業者を認証し、信頼性の高いサービスを利用者に提供できる仕組みを整えます。

まとめ

あかり保証の取り組みは、高齢化社会における新しいインフラの形成を目指した重要な活動です。強い信念を持って社会課題に取り組む清水社長をはじめとしたチームの努力の成果が、今後どのように実を結ぶのか、多くの期待が寄せられています。その先にある、全ての高齢者が安心して老後を過ごせる社会の実現に向けて、引き続き注目していきたいと思います。