木造施設設計BIM
2025-05-29 14:47:19

大阪の大和ハウス、木造施設設計にBIM導入を本格化!

大和ハウスが目指す木造施設デザインの進化



2025年6月、大阪本社の大和ハウス工業が、木造で建築される商業及び事業施設向けの設計業務に本格的にBIM(Building Information Modeling)の導入を開始します。これにより、木材を使用した建物の設計において、より効率的かつ正確なプロセスを実現することが可能となります。

BIMとは


BIMはデジタルモデリングを用いた業務管理の手法で、初期設計から建設、さらには保守・廃棄に至るまで、建築資産のライフサイクル全体にわたる情報を管理します。これにより、設計者は建物を立体的に把握できるようになり、クライアントへの提案が明確になります。

木材利用促進の法律背景


日本政府は2050年のカーボンニュートラルを宣言し、脱炭素社会の実現に向けた取り組みを人々に促しています。本制度の一環として、2021年には「都市の木造化推進法」が施行され、非住宅分野でも木材利用が進められています。この流れに呼応し、大和ハウスは木造化の促進に力を入れています。

BIM技術の強化


今回の取り組みでは、大和ハウスが自社開発したBIM設計・施工支援ツール「D-Rex」と、応用技術株式会社製のBIMソフトウェア「BooT.one®」が連携され、木造建築向けの設計環境が整備されます。これにより、設計者はBIMデータをフル活用し、短時間で高精度な設計が行えるようになります。

具体的な機能

新しいシステムは、木造建築の詳細設計を支援するための機能を提供し、建設資材の積算や施工シミュレーションも可能になります。さらに、建物のエネルギー効率を可視化し、省エネ効果も試算することができます。これにより、持続可能な建物を提案することができるのです。

DX化の推進


建設業界では、デジタル技術による業務改革が急速に進んでいます。中でもBIMの導入は設計効率を大幅に向上させると期待されています。2026年春には建築確認申請のデジタル化が進められる予定で、業界全体の生産性向上が目指されています。

今後の展望


大和ハウスは、木造建築の設計・施工環境を整えることで、2050年のカーボンニュートラル達成に向けた取り組みを加速させる自信を深めています。また、応用技術株式会社との連携を強化することで、環境に配慮した持続可能な建物の開発を進める方針です。

まとめ


木造建築におけるBIM技術の本格導入は、大和ハウスの持続可能な建築物への取り組みを一層強化する重要なステップです。木材利用促進法のもと、木造化が進められる中で、デジタル技術を活用し、設計業務の効率性や精度を向上させることで、より良い建物と持続可能な社会の実現に貢献していきます。


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