世界最大級のメタネーション試験設備が稼働!
INPEX株式会社と大阪ガス株式会社は共同で取り組んできた、都市ガスのカーボンニュートラル化を目指す技術開発プロジェクトが新たな局面を迎えました。2023年、両社が設計した世界最大級のメタネーション試験設備が、ついに実証運転を開始しました。この施設は、年間400N㎥-CO₂/hの能力を持ち、家庭用ガス消費量に換算すると約1万戸分の量に相当します。この取り組みは、持続可能なエネルギー社会の実現に向けた重要な一歩です。
メタネーション技術とは?
メタネーション技術は、二酸化炭素(CO₂)を原料に、合成メタン(e-methane)を製造するプロセスです。この合成メタンは、天然ガスと同等の特性を持ち、環境に優しく、エネルギーの持続可能性を保証します。INPEXは、新潟県の長岡鉱場で採取したCO₂を使用し、高いメタン濃度を達成することに成功しました。
実証運転と今後の展望
2月20日には、製造された合成メタンを早速天然ガスパイプラインに注入する運びとなりました。この実証運転を通じて、INPEXと大阪ガスは、CO₂-メタネーション技術の商業スケールへの適用性や、より効率的なプロセスの構築に努めます。また、環境への配慮も忘れず、今後の技術開発に活かされるでしょう。
この試験設備は、一般社団法人日本ガス協会によるクリーンガス証書制度の認定を受けており、製造された合成メタンは「クリーンガスとしての価値」を持っています。これにより、環境に優しいエネルギーを提供する新たな可能性が開かれます。
企業のビジョンと社会への貢献
INPEXは「INPEX Vision 2035」として、責任あるエネルギートランジションの実現を掲げ、CCS(CO2回収・貯留技術)や水素を核とした低炭素ソリューションの提供を目指します。一方、大阪ガスは、「エネルギートランジション2050」のビジョンのもと、脱炭素社会への貢献を重視し、持続可能な技術・サービスの開発に着手しています。
この共同事業によって、INPEXと大阪ガスは、CO₂-メタネーション技術の早期普及を強力に進めていきます。これにより、都市ガスを含むエネルギー分野においたカーボンニュートラル化が促進され、持続可能な社会の実現へ向けて大きな一歩となることでしょう。
最後に
今回のメタネーション試験設備は、エネルギー転換の新しい時代を象徴するものであり、OINPEXと大阪ガスが手を携えて未来のエネルギー源の開発へ挑む姿勢が感じられます。これからの成果に期待が高まります。