本をピクニックラグに変身!新しいリサイクルアイデアが大阪から登場
昭和3年に創業した大阪府泉南市の山陽製紙株式会社が、循環型社会の実現に向けた新たな取り組みを始めました。それは、捨てられる運命にあった古本から作り上げられる「本だったピクニックラグ」です。この商品は、2026年3月24日から株式会社バリューブックスの公式サイトで購入可能になります。
バリューブックスは、長野県上田市に本社を置く古本の買取・販売を行う企業で、全国から毎日約3万冊の本が集まります。しかし、その半分にあたる1.5万冊は買取ができず、廃棄される運命にあります。そんな古本を再生し、「捨てたくない本プロジェクト」として新たな形で活かそうとするバリューブックスと、山陽製紙がタッグを組みました。
この「本だったピクニックラグ」は、これまでの「本だったシリーズ」の最新作です。以前には、「本だったノート」や「漫画だったノート」などの商品が誕生し、今回新たにピクニックラグとして生まれ変わります。開発の背景には、バリューブックスの担当者が自社の再生紙製品を使用した際、「これは本から作れるのでは?」とのひらめきがありました。
循環型社会を目指して
今回のピクニックラグは、その70%がかつて本だった紙を使用しています。これまでの試みでは、古本を紙として再生することに重点が置かれていましたが、今回はさらに一歩進み、「本と過ごす時間そのものを形にする」という挑戦が行われました。ラグの裏面はラミネート加工が施され、強度や耐水性が高くなっています。無漂白の再生紙で製造されているため、偶然に生じるインクの飛びや文字の残りが、かつての本の記憶を感じさせるデザインになっています。
そのサイズは90×135㎝で、販売価格は2,750円(税込)です。アウトドアだけでなく、室内での使用にも適応できるこのピクニックラグは、家族や友人との特別な時間を演出してくれます。
古本に新たな命を吹き込むために
本のリサイクル活動は、ただ単に取り組むに留まらず、古本をどう活かすかというアイデアが重要です。バリューブックスと山陽製紙が共同で行う「捨てたくない本プロジェクト」は、「本としての価値を素材として活かしたい」という理念のもと、さまざまな形で古本を再利用しています。以前から手がけているノートシリーズに加え、今回のピクニックラグが加わることで、より多くの人が古本を身近に感じるきっかけになるでしょう。
地域と共に育む循環型社会
山陽製紙は、「循環型社会への貢献」を理念として、多様なオーダーメイドの紙作りを通じて地域貢献にも努めています。使用する電力は再生可能エネルギーを利用しており、環境対応もしっかりと行っています。多くの古本が埋もれている中で、その価値を見出し、アップサイクルすることで新たなストーリーが生まれるのです。
「本だったピクニックラグ」の登場は、古本の価値を再認識する素晴らしい機会であり、私たちの日常に新たな楽しみを提供してくれることでしょう。これからもこのような取り組みが広がり、より多くの人々が本を通じて素敵な時間を育むことを期待しています。