産業機械用チェーン４社が提携し高品質な商品提供を目指す

産業機械用チェーン業界の新たな挑戦

この度、片山チエン株式会社を中心に、産業機械用チェーンブランドの中堅メーカーであるKANA、RK、KCM、OCMの4社が業務提携契約を締結しました。この提携は、国内のものづくり産業が抱える厳しい環境下において、各社の競争力を強化し、共に成長することを目的としています。

業務提携の背景

近年、国内の製造業界は労働人口の減少と、海外企業との競争激化に直面し、企業再編が進んでいます。こうした中で、中堅企業が単独で生き残ることは難しくなっています。そこで、KANAはスプロケットなどエネルギー伝達商品の販売網を強化し、RK、KCM、OCMの産業機械用ローラチェーンの製造能力を融合させることで、独自の強みを活かした製品とサービスを提供することが求められています。

提携内容について

今回の業務提携には、以下のような内容が盛り込まれています：
1. 相互製品供給による製品ラインアップの補完及び拡充
2. 生産効率向上を目指した相互生産委託・受託の推進
3. 集中購買による原価低減の実現
4. 技術力向上のための相互技術交流及び協力
5. 海外展開の拡充を支援するための相互の海外拠点の利用
6. 物流の合理化を進めるための相互の物流網の活用

このように、各社の資源を相互に活用することで、より高品質な製品を生み出すことが目指されています。

今後の展望

この業務提携を通じて、4社は製品の開発速度を高め、全体的な生産効率も向上させていく見通しです。特に、片山チエンは国内外の物流網や即日出荷が可能なカタログ販売「KANAガイド」を活用し、顧客ニーズに応じた各社のブランドチェーンを提案することが計画されています。また、これからの展開として2026年6月に改訂予定の「KANAガイド」に新たに各ブランドの商品を掲載し、販売に力を入れていく予定です。

片山チエン会社概要

片山チエン株式会社は「KANA」ブランドのエネルギー伝達商品として、スプロケットやローラーチェーンを製造・販売。常に3万種類、300万点以上の商品を在庫しており、午後5時までの注文に対しては当日出荷を行っています。「安定供給を行い、お客様に満足と安心をお届けします」というミッションのもと、新たな価値を創造し続けている企業です。

今後もこの業務提携が、産業機械用チェーンの市場にどのような影響を与えるのか、注目が高まります。