資生堂が大阪・関西万博で香りを使った新たな共感体験に挑戦します
2025年7月11日から20日まで、大阪で開催される日本国際博覧会にて、資生堂が特別企画「Shiseido Week」を実施します。このイベントは、河瀬直美監修のシグネチャーパビリオン「Dialogue Theater - いのちのあかし -」内で行われ、香りを通じて人々の共感体験を深めることを目指しています。
実証実験の目的
現代社会では、人口の高齢化や働き方の多様化が進む中で、孤独や孤立の問題が懸念されています。これは、家族や地域、職場での結びつきが薄くなりつつあるためです。資生堂は、これらの社会的な課題に対して、「香り」を通じて人々の関係性を改善できるかどうかを実験することに決めました。
この実験では、来場者が参加型のプログラムに参加し、香りを用いた共感を実現するためのさまざまな活動が用意されています。特に注目を集めるのは、来場者が二人一組で対話を行い、その際に香りがどのように共感を促進するのかを観察する実験です。これにより、香りが人と人との距離を縮める力を持っているのかを検証します。
Shiseido Weekの企画内容
1. 香りを用いた共感体験実証実験
7月11日から14日の4日間、来場者の中からランダムに選ばれた一人が、初対面の人と「美」に関するテーマで対話を行います。スクリーン越しに行われるこの対話は、観客が自分の考えと比較しながら鑑賞できる形式で、資生堂が導入した感性研究の技術により、対話中の心の動きを可視化します。観客は、自分が共感した瞬間に香りが放出されるこの体験を通じて、香りの持つ力を体感することができます。
2. Beauty Dialogue Letter & Post
「森の集会所」では、来場者が感動した瞬間を手紙に書いて、国内外の大切な人に送ることができるポストが設置されます。手紙を書くことを通じて、心の動きを再確認し、人と人とのつながりを深めることを目指します。また、無料の特製レターセットを用意しており、1日に最大1通まで投函可能です。
3. Beauty Dialogue Nightの開催
特定の日には、来場者がその場で気持ちを書いて対面で伝えるイベントも行います。この企画では、参加者が「あなたが美しい理由」をテーマに、自分の思いや感情を共有します。これは、資生堂が過去に実施してきたイベントの日本初の展開となります。
4. 香りのおもてなし
会場内にはSHISEIDOアルティミューンの香りが広がる空間も用意されています。この香りは、資生堂の長年にわたる香りに関する研究に基づいており、来場者がリラックスしたり、エネルギーを充電できる気分を演出します。
5. 感性研究体験機器による体験
「香りを用いた共感体験」ブースでは、特設装置を通じて、参加者同士の感情がどのように変化するかをリアルタイムで観察します。このデータは、今後の香りの研究や商品の開発に生かされる予定です。
今後の展望
資生堂は、2030年に向けて「Personal Beauty Wellness Company」を目指し、美の力を通じて人々の健康と幸福を実現することを目指しています。今回の実証実験から得られた知見は、今後の製品やサービスの価値向上に貢献し、持続可能な社会の実現を支えるでしょう。多様な人々と共に新しい価値を創造するこの取り組みに、一緒に参加してみませんか?