関西外国語大学の国際交流部長に就任した平野克弥教授
関西外国語大学(枚方市、学生数約12,000人)は、国際交流部長に新たにUCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)の歴史学部教授であった平野克弥氏が就任したことを発表しました。平野教授は、4月から関西外大でその役割を果たしながら、講義も担当する予定です。
教育経歴とキャリア
平野克弥教授は、政治思想史を専攻する専門家であり、そのキャリアは多岐にわたります。外国での教育経験は豊富で、インディアナ大学サンスベントン校、シカゴ・デポール大学、コーネル大学など、数々の名門校で教鞭を取ってきました。特に、UCLAでは13年間の在籍を誇り、国際的な視野を持つ教育者として知られています。
さらに、平野教授は客員教授や研究員として、ミシガン大学、同志社大学、京都大学、国際日本文化研究所での経験も有しています。これまでのバックグラウンドは、彼が関西外大での職務にどのように貢献できるか期待させる要素となっています。
著書と学問的貢献
平野教授の著書には、
「江戸遊民の擾乱――転換期日本の民衆文化と権力」(シカゴ大学出版会、2014年)などがあります。この著書は日本の歴史と文化の交錯を扱った内容で、2021年には日本語訳も公開されました。東京教育における教育歴のもと、関西外大は国際化に向けた教育環境をさらに強化することが見込まれています。
関西外大の国際交流の強み
関西外国語大学は、設立80周年を迎え、その国際交流の伝統は深く根ざしています。55か国・地域、419大学と協定を結び、2024年度には1,100人の派遣留学生を送り出す計画であり、全国的に見ても海外留学派遣ランキングで第1位を獲得しています。また、入学する留学生も約1,000人。国際交流制度の充実度においては、国内でも特に優れていると言われています。
国際交流部は、50年以上にわたる経験を元に、学生の手続きやサポートを行っており、幅広い知識とノウハウを持っています。部長の平野教授も、「国際交流部は大学の心臓部」と表現し、関西外大独自のプログラムを作成することで、決断力や対話力を育む学生を育てようとしています。
今後の展望
平野教授の着任により、関西外国語大学の国際交流は新たなステージを迎えることでしょう。留学生への支援体制や国内学生の国際感覚を身につけるプログラムの充実が期待されています。国際社会で活躍できる人材を育成するため、平野教授のビジョンがどのように実現されていくのか、楽しみです。
関西外大は、国際化が進む現代において、さらに多くの成果をあげる圧力がかかっています。今後の取り組みと平野教授のリーダーシップに注目しましょう。