リバスタとアスエネ、業務提携でCO2排出管理を一新
株式会社リバスタ(東京都江東区)とアスエネ株式会社(東京都港区)は、建設業界の脱炭素経営を支えるため、業務提携契約を締結しました。この提携により、リバスタが提供するCO2排出量可視化クラウドサービス「TansoMiru(タンソミル)」とアスエネの「ASUENE(アスエネ)」が連携し、効率的なデータ管理と分析を実現します。これにより、建設現場からグループ会社全体のCO2排出量を一元的に把握できる仕組みが整います。
業務提携の背景
2050年のカーボンニュートラル実現に向けて、我が国でも脱炭素化が求められています。国土交通省による「国土交通グリーンチャレンジ」の取り組みなど、環境政策が進行する中、建設業界におけるCO2排出量の管理と削減は急務となっています。特に、建設現場ごとの排出量を把握することが求められ、これには多くのデータ収集と分析が必要です。
このような背景から、リバスタとアスエネは2024年9月に業務提携に関する基本合意を結び、脱炭素経営支援の検討を進めてきました。今回の業務提携契約の締結により、両社はさらなる具体的な取り組みを開始します。
業務提携の内容
リバスタは、建設現場でのCO2排出量を標準化し、管理するために「TansoMiru」を開発しました。このサービスでは、産業廃棄物や電力の使用に伴うCO2排出量を自動で算出し、一元管理が可能です。これにより、各建設現場や支店のデータを効率的に把握でき、業務負担の軽減が図れます。一方、アスエネが提供する「ASUENE」は、GHGプロトコルに基づくサプライチェーン全体のカーボンデータを見える化し、削減の手助けを行います。
両社のサービス連携のメリット
1.
業務効率向上:省力化されたデータ集計や管理を実現することで、担当者の負担軽減が期待できます。
2.
正確性の向上:自動算出により、手作業による誤入力を防ぎ、信頼性の高いデータ管理が可能となります。
3.
環境目標達成の加速:方法論的に可視化されたCO2データをもとに、迅速な改善策が実施できるようになります。
今後の展開
両社は、2025年秋にサービス提供を開始することを目指し、機能開発を進めています。アスエネの協力を得て、建設現場における脱炭素コンサルティングのサービスも幅広く展開していく予定です。リバスタとアスエネは、持続可能な社会の実現に向けてより深い協力関係を築き、業界全体の脱炭素化推進に努めます。
結論
今回の業務提携は、建設業界のカーボンフットプリントを管理するための新しい標準を設定する一歩です。リバスタとアスエネの力を結集することで、持続可能な社会を実現するための道筋が開かれつつあります。お互いの強みを活かし、建設業界全体の進化を促進していくことに大いに期待が寄せられています。