大河ドラマ「べらぼう」小説版第3弾登場!
大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」の完全小説化作品、待望の第三巻『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~三』が7月25日にNHK出版から発売されます。このノベライズは、脚本を手がけた森下佳子氏による新たな視点から描かれ、原作の魅力を失わずに物語が展開されます。
あらすじ
本作の主人公、蔦屋重三郎(蔦重)は、吉原の書店を人気店へと成長させた立役者。しかし、彼はさらに成長を描いており、本屋の中心地、日本橋への進出を目指しています。彼は老舗の地本問屋「丸屋」を買収しますが、女将・ていに否定され、厳しい試練に直面します。
そんな中、日本橋に降る灰が蔦重を動かし、彼は周辺の人々を助けようと奔走します。これを見たていは、次第に蔦重に対する考え方が変わり、彼に心を開き始めるようになります。蔦重は、ていに「ならば結婚しないか」と思い切った提案をします。彼の新たな企みと、彼を支える仲間たち、大田南畝や山東京伝との交流が描かれ、彼は黄表紙を刊行。その中の『江戸生艶気樺焼』は大ヒットを記録します。
一方、江戸の田沼屋敷では、田沼意次と彼の息子・意知が明治政府へと至るための策略に取り組んでいます。意知は松前藩の情報を収集するため、吉原に身を潜めている江戸家老・松前廣年に接触し、意外な出会いを果たします。どんな困難でも立ち向かう蔦重と、立身出世を狙う意知とのコントラストが物語をさらに引き立てます。
目次
本巻は以下のセクションに分かれており、複数のストーリーが絡み合いながら展開します。
- - 第二十五章 灰の雨降る日本橋
- - 第二十六章 三人の女
- - 第二十七章 願わくば花の下にて春死なん
- - 第二十八章 佐野世直大明神
- - 第二十九章 江戸生蔦屋仇討
- - 第三十章 人まね歌麿
- - 第三十一章 我が名は天
- - 第三十二章 新之助の義
- - 第三十三章 打壊演太女功徳
- - 第三十四章 ありがた山とかたじけ茄子
- - 第三十五章 間違凧文武二道
- - 第三十六章 鸚鵡のけりは鴨
物語の行く先を見守るかのように、蔦屋重三郎の波乱万丈の人生と、彼を取り巻く人々の物語が展開されていきます。
商品情報
この作品は、作家・森下佳子が手掛け、ノベライズを豊田美加が行い、定価1,760円(税込)で販売されます。ISBNは978-4-14-005752-0で、全部で288ページ。ぜひ手に取って、蔦屋重三郎の人生を楽しんでみてください。
「べらぼう」の物語を通じて、江戸時代の延長線上にある現代の文化と価値観を考える機会になることでしょう。情熱と夢を追いかける蔦屋重三郎の姿勢は、読者にも大いにインスピレーションを与えるはずです。